トリコ グルメモンスターズ

なんか気持ち悪い 2013_03_09

 

Yahooのトップニュースって何を基準に掲載してるのかね?
いまや下手なテレビ番組より影響力があるだろうに、どうでも良い記事がよく載ってるよ。
芸能人がラジオで喋ったことをそのまま記事にしただけのニュースとか、逆に載せられた方が恥ずかしいだろ、といつも思う。
先日なんざ、ある声優さんが結婚したって、そんなの知らねえだろ。
普通の人はアニメ見ても、名前は確認しないからな。
いつも聴いているラジオに出てくるから、私は知ってたけどね。

そこでふと思い出した。
あの人が主演してるアニメのゲームが発売されてたなって。
ホントにやりたいゲームがなんにもないので、こんなんでも良いかと思ったんだ。
3DS用の『トリコ グルメモンスターズ』。
ただし、さすがに原作をまったく知らずにプレイするのもよくないので、先に5巻までDVDを観た。

なんか「キン肉マン」みたいな感じなのかな、「トリコ」って作品は。
ギャグ漫画からスタートして、だんだん格闘寄りになっていくという。
面倒なので説明は省いて、気になったことだけを書く。
詳細は興味があったら自分で調べていただきたい。

この作品では曖昧なんだ、食料なのか、共に戦う仲間なのか、敬意を払うべき強敵なのか。
かなり適当な印象である。
「喰わないヤツは殺さない」って言うんだけど、じゃあ、旨かったら喰うのか?
テリーが旨かったら喰うの?
テリーのお母さんが死んだとき、てっきり喰うのかと思ってドキドキしたよ。
だって、伝説のバトルウルフって誰も喰ったことないわけじゃん。
この世界観だったら普通喰うだろって。
さすがにそういう描写はなかったけどね。

物語はグルメモンスターを食べる話から、次第にグルメ食材を巡る闘いに移っていくのだが、そうなると更に問題は出てくる。
極論すれば、グルメ細胞をたくさん取り込んでいる美食屋を喰えば良いのではないか?ってね。
主人公のトリコは捕食される側にも当然なり得るわけだ。
そう思うと、ちょっと気持ち悪いところのある作品だな。
ギャグ寄りだから、あんまり気にしちゃあいけないんだろうけど。

ここまで来て、やっとゲームの話である。
まあ、ブリーダーも一緒に戦うポケモンのグループバトル、みたいな感じなのかな、簡単に言うと。
色違いのグルメモンスターが多いし、次々により強いのが捕獲できるから愛着は湧かないし、戦略も限られていて奥が深いとは言えなさそうだったが。
レベルの上限が新作料理でリミットされるので、バランスはきっちり取れていて、最後までそこそこ遊べた。
戦闘モーションに時間が掛かって面倒だけど、それを除いたらキャラ要素がなくなっちゃうから仕方ないか。
昔のキャラゲーとは全然違って、ちゃんとした作品だったな。
そこそこ遊べるゲームの作り方って、みんな分かってきちゃってるんだろうね、たぶん。

ただ、やはり原作の持っている気持ち悪さは相変わらずあったな。
喰われる側のモンスターがなぜ一緒に戦わねばならないのか、という。
このゲームの中ではグルメモンスターを倒して食べる描写は存在せず、賞品としてもらった食材を調理するだけなんだけど、その辺は原作とゲームとの整合を取るために隠したんだろう。
隠したってことは、グループバトルの部分に関しては、必ずしもゲームのモチーフとして相応しくなかった、ということかもしれない。
グルメ細胞を食えば食うほど強くなる、という部分はRPG向きのような気はするけど。



<後日談 2013_03_12>
Yahooのトップに、また載ってたな。
担当者がたまたまあの人のファンなのか?



<後日談 2013_05_21>
DVD20巻まで観たけど、BL臭が凄いな、これ。
小松君が醜男じゃなかったら観てられないところだ。


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