ドラゴンクエスト8 空と海と大地と呪われし姫君_3

ツールとしてのドラクエ 2005_03_18

 

「あんた、休日なにやってんの?」などと聞かれることがある。
私は普段周りの人間と全くコミュニケーションを取っていないので、この人は何者なんだろう?という興味が沸くらしい。
そんなとき私は透かさず「部屋に閉じこもってゲームやってるよ」と答えることにしている。
そうすると、真に受けないか、絶句するか、といった反応が返ってくることが多い。

しかし、中には更につっこんだ質問をしてくる人たちもいる。
相手の趣味がなんであれ、一通りの対応をしようと試みる連中が世の中には存在するのである。
そういう連中は大抵「どんなゲームやるの?」と聞いてくる。
そんなとき私は「あらゆる種類のゲームを全てやる」と答えることにしている。
もちろん「全てやる」事はできないわけだが、とりあえず相手を振り切るにはこれがイイ。
具体的な話をしない方が踏み込んでこられないからである。

ところが、まだ攻めてくる連中もいるのである。
そういう連中は決まって「ドラクエとかやるんだ?」と聞いてくるな。
これは間違いない。
もちろん私は「ドラクエはやらない」などと言って振り切るわけだが。
私の情熱を一般の皆様に理解させるだけの元気が私にはないのである。

私はそんな会話をするたびに、「ドラクエ」というものがコミュニケーションツールなんだな、と思う。
ツールというからには、誰にとっても同じ効果がなければならない。
ゲームの話をするならドラクエの話でもしておけばいい、という暗黙の了解があるんだな、社会全体に。

今回『ドラゴンクエスト8』をやっていて、これは大変なゲームだな、という気がしている。
どう大変なのかは別の話で書くとして、これだけ大変だとやっぱり対価が必要になる。
ただプレイしました、というだけでは割に合わない。
話のネタにでもならないことにはプレイする気が湧かないのではないか。
へービーゲーマーなんかだと、流行らないゲームをワザとプレイして悦に入ったりするものだけど、普通の人はそんなことないからな。

いや、ほんと、私も後でこれを書くつもりがなかったら、たぶん序盤で止めていたはずである。



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