据え置きゲーム機のRPGが「ムービーゲー」と揶揄されるようになって久しい。 メディアがCD-ROMになって以来、多かれ少なかれムービーは織り込まれていたんだけど、最近はまた特にひどいな。 ムービーを作る費用が安くなったせいもあるんだろう。 昔は1分のオープニングムービーを3Dで作るだけで何千万もかかっていた。 今はリアルタイムレンダリングだから、声優さんに声さえ当ててもらえれば費用的にはきっと大したことないんだろう。 私が今やっているXBOX360の『スターオーシャン4』のムービーもご多分に漏れずメチャ長である。 しかし、安ければどんどんやっていいのか、というと、そうでもないはずだ。 たとえば、『ローグギャラクシー』なんかをやれば、もはやムービーはご褒美でも何でもないのだ、とわかりそうなものじゃないか。 悪い例があったら、なぜそれを他山の石としないのか。 遊びでやってる人間がわかることを仕事でやっている人間がわからないという理不尽さ。 いったいどうなっているのか。 普通にやっていれば気づくはずなのである。 実は『スターオーシャン4』をやっていると嫌でも、長すぎだろ、と気づく瞬間が訪れる。 ムービーが始まると、私はもう画面を見ていない。 テレビの前に置いたノートPCでネットしながら、音声だけ聞いている。 最初は音声の方に注意を向けているのだが、そのうちネットに夢中になってしまうことがしばしばある。 で、ふと気づくと音がしない。 画面は止まっている。 あっ、フリーズしたっ!、やべぇ、セーブしてないよー、と思う。 今は新型だけど、旧型ではよくあることだった。 しかし、実はフリーズしたわけではない。 無線が切れたのである。 電池の消耗を防ぐために一定時間入力がないと、コントローラーの無線が切れるのだ。 XBOX360は電池切れで制御不能になるのを防ぐために、無線が切れると進行も止まるようにできているのである。 おいおい、冗談は良子さん・・・ということが、ひと続きのムービーの中に2回起きた。 考えてもみろよ。 これぐらい入力がなければプレイヤーは操作する気がない(寝てるor席を離れた)、とハードの設計者が想定している時間の2倍のムービーを見せるということが通常の判断としてあり得るのか。 創ってる人が実機でやってればわかるはずなんだけどな。 気づけば、おそらく同じ長さのムービーを入れるにしても、分割して途中で何かプレイヤーにさせなきゃ!と思うはずである。 たぶんやってないんでしょう。 ヒゲなら当然それぐらいの心配りはするよ。 やってて、ほんとに質の悪いゲームだな、と思うな。 この『スターオーシャン4』に限らず、今時の据え置きRPGに共通するのかもしれんけど。 このゲームを始める前に『流星のロックマン3』やってて、今『マリオ&ルイージRPG3!!!』をやり始めたところなんだけど、比べたら如何にムービーが無駄か、ということがわかるよな。 過度なムービーはプレイヤーから時間と寄与分を奪うだけである。 DSの中でもトップクラスの2本と比べちゃかわいそうかもしれないが。 |