初音ミク -Project DIVA- X_2

たぶん遅すぎる 2015_05_24

 

「初音ミク -Project DIVA-」のアーケード版がPS4でリリースされるらしい。
それも基本無料で。
ゲーセンにはもう何年も行ったことがないので、実物を一度も見たことがないのだが、流行ってるって話は聞いたことがない。
このタイミングで基本無料版を投入するのは、プレイヤー人口の拡大を狙っているのか、それとも、よほど追い込まれているのか。
どちらにしても間に合えばいいけどね。

それはともかく、『初音ミク -Project DIVA- X』の方である。
一つぐらいEXTREMEでパーフェクトを出さないとやったことにはならないかと思い、フリーモードをやり始めるとなにやら違和感を覚えた。
というのも、クリア後にSAFEがいくつといった詳細が表示されないのである。
詳細ボタンを押すと初めて表示される仕様になったのだ。
創り手の気持ちを想像するに、あんまりパーフェクトに拘らないで欲しいという意思表示なのかな。
どうしてもゲームってのは上手いことが正義になってしまうからね。
上手いことが正義でなかったら、誰も上手くなろうと思わないが、そこを追求されると下手な人はどんどん振り落とされてしまう。
だから、そこには違う価値観が必要になる。
違う価値観を導入したかったからこそ、MAINにストーリーモードを入れて、フリーをSUBに追いやったとも考えられるだろう。
それ自体は間違いじゃないと私は思う。

ただし、ちょっと遅すぎるかもね。
こういうのはプレイヤー人口が伸びているうちにやらないと。
タイミング的に言えば、『F』でやるべき試みだったかもしれない。
ハードの変わり目で、変化を導入しやすかっただろうし。
『F2』が酷評されて、じり貧になってからやっても、あんまり喜ばれないよな。
だって、ごりごりに価値観が固まってるヤツしか残ってないんだから。
上手くいっている時に変化させるのは難しいんだろうけどね。

ゲームコンテンツとしての「初音ミク」からはかなり終末感が漂っている。
果たして今から巻き返せるのか。
たぶん遅すぎると思うけど、終わって欲しいと思っているわけじゃない。
リリースされれば、それなりにプレイはするつもり。


戻る