WE CHEER Dancing Spirits!

冬に出せよ 2010_07_23

 

私の記憶が確かならば、先週までは梅雨だった。
それも一週間余りずっと降りっぱなしの。
確かに私は「いい加減、止んでくれ」と祈った。
トイレの貯水タンクが結露して水浸しになってしまい、ウンザリしていたのである。(田舎の水道水は冷たい)
しかしだからといって、誰がここまで暑くしろと頼んだ?
ものには限度があるだろう。
昼間だけならいざ知らず、夜になっても30度を切ってこないとか信じられない暑さである。
そりゃ、お年寄りとか死んじゃうよ。
よりによってこんな時に発売しなくてもイイのに・・・。
そんな思いに駆られるゲームが届いたのは今週に入ってからのことである。
発注したときはまだ梅雨だった。

バンダイナムコはWiiの使い方がわかっている数少ないメーカーの一つだと私は思っている。
実際、世界的には数を売ったし、売れなかったけど『ハッピーダンスコレクション』なんかはWiiにおける最も優れた作品の一つであるという認識を私は持っているのだ。
そう意味においては前から『WE CHEER』に興味は持っていた。
だが、洋ゲー臭がすることもあって、何となくスルーしてきた。
見るからにシンドそうだし。
たまたまプレイしたいものが見あたらないときに、続編にあたる『WE CHEER Dancing Spirits!』が発売されたのは幸運と言うべきなのか、不幸と言うべきなのか。

『WE CHEER Dancing Spirits!』は非常に面白い。
やってることはチアリーディングそのもの。
超激しい。
振り付けをやってるというよりは、タイトルにもあるようにダンスしてるような感じだな。

さすがにバンダイナムコだけあって、判定は上手くやってる。
判定が難しい動作は甘く、判定しやすい動作は少し厳しめで。
推測だけど、一律ではなく、シーンごとに判定変えてるんじゃないかな。
キャラが完全に後ろ向いちゃうときは右手か左手か分からなくなるが、右左逆でもOKみたいな心配りも満点。
プレイヤーがちゃんとやってくれているという前提で作ってある。
置き換えの同一性を重視するWiiのゲームはそれで良いんだよな。
正確に入力させることそのものをゲームだと思ってはいけない。

ただ、置き換え対象が激しすぎるのは困ったものだ。
同一性を重視している以上、プレイヤーはキャラと全く同じ動作をした方が楽しいわけだけど、とてもじゃないけどなかなか出来ないよな。
ジャンプしたり、開脚したり、高速スピンしたり、ちょっと尋常じゃない感じ。
もちろんやれば楽しいし、やらないと動作のつながりがおかしくなるから、やった方が良いのだが。

こんな季節にやったら、死んじゃうだろ。
それは大げさにしても、やる前には水分補給して、終わったらシャワー浴びる覚悟がないとプレイ出来ないな。
プレイ的も現実的にもハードルは高い。
好きなときにちょっとやるというわけにはいかないよ、これは。
なんでこんな真夏に発売したんだろ。
確か海外ではもっと前に発売していたはずだが。
冬に出せよ。



<後日談 2010_08_06>
タダ同然で手に入ったので、『涼宮ハルヒの激動』をやってみたが、これは酷いな。
認識がどうという問題ではなく、そもそも行為を置き換えようとしていない。
正確に入力させることそのものをゲームにしようとしている。
Wiiの初期ならいざ知らず、2009年発売でこれはいかんよな。
バンダイナムコにでも外注すればよかったのにね。





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