失敗した。 『Life is Strange: True Colors』をプレイするためにUltimateを契約したのに、30秒で挫折してしまったのである。 音声をスキップできないことに気づいてなくて、最初のシーンで後悔した。 私にはもう無理だよ、だらだら音声を聞かされるのは。 やむなく何かないかと探したところ、『9時間9人9の扉』が目についた。 プレイした記憶はあるが、まったく何も思い出せない。 であれば、もう一回やっても新鮮な気持ちでプレイできるのではないか、と思ってプレイし始めた。 やってみたところ、予想通り新鮮で楽しかった。 本当にまったく何も覚えていなかったのである。 少なくとも脱出パートは新作として楽しめた。 面白かった。 ただし、ストーリーの方はさすがに思い出してきてはいた、徐々に。 半分ぐらい進んだところで、そういえば真犯人はこいつだったなって思いだしたよ。 7割ぐらい進んだところで、真犯人の狙いも思い出した。 そういえば、むかし書いたなって。 脱出ゲームと見せかけて復讐ゲーム、と見せかけて救出ゲームだった、とか書いたことを。 よくできた話ではあるんだ。 すべてのルートを制覇することに理由があって、分岐後に用意された脱出パートが一つとして無駄にならない。 意外性もあるし、納得もできる・・・、ある一点を飲み込めば、の話だけど。 この物語はすべて、あるトンデモ理論に依存している。 私はそういうの、嫌なんだけどね。 昔自分がどう思ったのか記憶にないのだが、あんまり受け入れたくないな。 仮にそれを受け入れたとしても、まだ問題はある。 結局この事件を解決するために、真犯人はそのトンデモ理論を発展させた形で利用するんだよね。 つまり、トンデモ理論は正しかった、という筋立てなのである。 ならば、過去にトンデモ理論を実証しようと違法な実験をやった連中の目の付け所は良かった、ということになる。 残忍な連中ではあるけれども、科学の発展に寄与したパイオニアってことになってしまうのでは? それはなんか気持ち悪いな、と私は思うんだけどね。 まあ、ストーリーは脱出パートをプレイさせるための方便に過ぎない、と思えば、そう気にもならないのかもしれんが。 |