トゥームレイダー、XBOX360版

新生「トゥームレイダー」 2013_05_18

 

「トゥームレイダー」っていうと、PC文化のイメージが強い。
昔はビデオカードを買うとオマケに付いてたりしたもんだけど、その割にそのビデオカードに最適化されているわけでもなく、自分で最適なセッティングを探さなければならなかった。
内容もきつめだった記憶しかない。
壁をよじ登っていく必要があるケースでも、登れる段差と登れない段差の違いがぱっと見では分からない。
今どきのコンシューマーからすれば不親切きわまりないシリーズだったな。
いかにもPCゲーム。
しかし、いつまでもPC文化のゲームであり続ける必要があるわけじゃない。
海外でもPCゲームはかなり縮小しているらしいしね。
先日発売された最新作のタイトルが『トゥームレイダー』と、ナンバリングも副題も何も付いていないのは、それなりに意味があるんだろう。


XBOX360で何かないかと探していたら、ヤケに評判良かったのが『トゥームレイダー』だった。
あんまりいイメージは持ってなかったのだが。
やってみたら、なるほど面白かった。
方向的には「アンチャーテッド」に近いんだな。
リアルタイムにアクションをやらせながらもシーンを演出していく。
見せ方はかなり斬新な印象で引き込まれた。
同一性の観点もしっかり盛り込まれている。
オープンフィールドと言いつつ、実は背後の道が閉じないだけで、特別遊びにくいわけじゃない。
従来のイメージと全く違う作品になっていた。
武器やスキルに経験値の概念を盛り込んでいるあたりは、より日本向きかもしれない。

ストーリー的にも新しい立ち位置になっている。
よくあるナンバリングの「0」に相当する物語である。
主人公ララの初めての冒険。
食料を得るために動物を殺し、生き残るために敵を殺し、仲間を救うために敵陣へ突入し、島から脱出するためにナゾを解く、その様を描いていく。
非常に説得力のある映像だし、お話だったな。
なるほど、こうやってトゥームレイダー(墓荒らし?)が誕生したわけだ、という。

前作を知らないからあれだけど、たぶん完全新作というつもりなんだろうね。
ララも、前のアンジェリーナ・ジョリーそっくりの(逆だけど)顔と若干変えているみたいだし、前を引きずらない決意なんでしょう。
新規IPとまで言ったら言いすぎかもしれないが、新生「トゥームレイダー」であることは間違いないな。
続編があったら、確実にプレイするよ。
もっとも、開発には多額の費用が掛かっているだろうから、採算が取れているとは限らないが。


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