PS2はどこへ行くのか?

PS2はどこへ行くのか? 2001_01_20

 

加筆 2001_01_23



雪の降りしきる中を渋谷へ向かった、PS2を買うために。
出がけにはチラホラ程度だった雪は次第に本降りになり、私の体に降り積もった。
何もこんな日に買いにいかんでも・・・、と我ながら可笑しくなってきたが、買うと決めたら何がなんでも手に入れたかったのである。

どうして急にPS2を買う気になったのかというと、PSの調子が悪かったからである。
FF9をプレイしはじめたのはいいが、3ヶ月くらい使ってなかったせいか起動に失敗する事が度々あった。
それにせっかくFF9をプレイするのだから、少しでもアクセスが速くなればそれに越したことはないと思った。
実際、PS2でFF9をプレイしてみると、かなり快適度が上がる。
買って正解だったと、私は一人ほくそ笑むのだった。

私はついにPS2ユーザーになった。
しかし、PS2の成功を願っているわけではない
むしろ失敗することを願っている。
いや、このところ発表されているオプション群をみると、実際転ける目もありそうだという気がしてくるのだ。
あまりにも色々なことが出来過ぎるんじゃないだろうか?
以前にも書いたことがあるが、いろいろ出来過ぎるということは逆効果を生むこともある。
SSがそうだった。
オプションをつけないと楽しめないことが多すぎると、買い手としては購入を躊躇する。
シンプルな作りこそがPSの成功の源だったんじゃないかと思うのだ。

中途半端な時期にハードディスクなんぞが発売されると、また大変なことになる。
ハードディスクのようにゲームの本質を覆してしまうようなデバイスを作ってしまうと、そこまでは投資したくないと思っているユーザーを置いていくことになってしまう。
PCエンジンの拡張メモリーカードなんかがいい例なんじゃないだろうか。

SCEの最大の敵はソニー本社であるという話はよくされている。
ゲームの世界に詳しくない人たちが介入して、PS2を企業戦略的なマシンに仕立ててしまうんじゃないかと。
その話が現実味を帯びてきているんじゃないかと思えてならない。

そうなってくると、任天堂の出番がやってくるかもしれない。
ゲームキューブ、それは余分な機能を省いたゲームをするためのマシン。
PS2がある程度成功するのは間違いないが、ゲームキューブが競い合うような状況が生まれれば・・・。
私はそれを願っている。
かつて私達が経験したSSとPSの競い合いのような素晴らしい出来事が起こることを。
あの競争はゲーム世界にとってとても有益なものだった。
競い合うことで本体もソフトも安くなった。
そして何より私たちの心を沸き立たせた。
もう一度、あの高ぶりを味わいたいと思うのは私だけだろうか?

場合によってはセガが任天堂のサードパーティになってしまっても構わない、とさえ思う。


<びっくりたまげた門左衛門 2001_01_24>

まさかこれを書いた途端に「セガ、ハードウェア事業撤退!」というニュースが流れるとは・・・。
いつかは来るだろうと思っていたが、正直辛いな。
かつて私たちの描いた夢が、本当に夢で終わってしまった。


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