捨てるべきもの

捨てるべきもの 2009_03_24

 

近頃、部屋の片付けに凝っている。
これには少々ワケがある。
隣のマンションに住んでる女子大生がうるさいのである。
夜な夜な男友達連れ込んで騒ぎやがって。
親に言いつけてやりたい。
月二十数万の高級マンションを借りているであろうご両親が知ったら泣くよ、きっと。
この親にして、この子あり、ということも考えられるけど。

そのうち引っ越すにしても、6月まで契約が残っている。
そこで、とりあえず当面は窓から離れて生活することにした。
生活の定位置を窓側から反対の壁側に移そうと思ったのである。
そうすると、カラーボックスや本棚をどかさなければならない。
壁が使えないから、本棚なんかは捨てる必要が出てきた。
何となく溜め込んでいる本やかつて勉強に使ったテキスト類は捨てるにしても、捨てられないものもある。 竹本泉先生の本なんかは捨てるに捨てられない。
捨てたりしたら、なにか悪いことが起こりそうである。

やむを得ないので、本を押し入れにしまおうと思ったら、今度は押し入れの中のゲームが邪魔になった。
ここでようやくこの稿がゲーム話に入っている理由に到達するのである。
押し入れの中に鎮座するメガドライブとメガCD。
ご丁寧に箱まで取ってあったので、周辺機器まで入れると、ティッシュペーパー50個入りのダンボール1個分の分量であった。
狭い押し入れの4分の1ぐらいはこれで潰れてしまう。
これは間違いなく捨てるべきである。

ただこれは忍びなかったな。
かつては私のアイデンティティを支えたゲームマシン達である。
メガドライブでマイノリティでいることの気持ちよさを経験しなかったら、今の私はない。
捨てる!!と言いつつ、引っ張り出してきてまたプレイしてしまった。

驚くべきことに、メガドライブはまだ動く。
『シャイニングフォース』に至っては、電池まで生きていた。
クリアデータがまだ残っていたのである。

しかし、テレビにつないでみて、逆に捨てる踏ん切りが付いた。
というのも、画質がガビガビなのである。
液晶テレビだからなのか、なぜなのか分からないが、記憶の世界とはかけ離れた画質だったな。
そのうち遊ぶかもしれない、とは思えなかった。
遊ばないものは捨てればいいんだよ。
幸いなことにメガドライブ、メガCDともに一辺が30センチ以下。
ただで不燃ゴミの日に捨てることができた。

せっかくだから、64とかサターンとかも捨てようかと思ったが、これはまだちょっと無理みたい。
64で遊んでみたら、結構楽しかった。
こいつ等を捨てるのはもうちょっと先のことになるかな。


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