私が観ている中で唯一刑事物じゃない米ドラマ「PERSON of INTEREST」が終わった。 面倒だから説明しないが、この物語の中心にいるのは「マシン」と呼ばれる人工知能である。(創作者は人間性を否定すべきだと考えて名前を付けなかった) あらゆる監視カメラやマイクから情報を拾って危険性を事前に割り出すことができる、いわば神のような存在とも言える。 3rdシーズンで風呂敷をひろげすぎて収まりがつかなそうだったのに、たった13話しかない4thシーズンで納得のいく終焉を迎えた。 AIはやっぱり善良に限る。 今どきは自己学習型のAIが流行りだから、善良な人に学べば当然善良なAIが出来上がることにも説得力があった。 この主人公にしてこのAIありって感じで、私は酷く納得している。 観てない人は何のことか分からないだろうけど。 ところで、全然関係ないのだが、このところ『タイタンフォール2』をやっていた。 たまには最先端のFPSにも触れておかないと、今どきの技術水準が分からなくなるからね。 キャンペーンモードをやっただけだが、なるほど評判がいいのは分かる。 アクションは軽快だし、白兵戦だけじゃなくAIを搭載したロボットに乗っても戦える。 「バーチャロン」みたいな軽い感じじゃなくて、如何にもロボットに乗って戦ってる感覚があって新鮮に感じた。 シナリオの進行に沿って、AIと並列で進んでいったり、時空間を切り替えるなどの特殊な要素を入れ込んだりして、目先を変えることも忘れていなかったな。 まあ、私のやった限りでは文句の付けようがない。 ただし、あんまり気乗りはしなかったんだ。 そもそもこの手のゲームがもう好きではないからね。 いつまで経っても一人称視点は苦手だし、戦争ものでドンパチやることに価値を感じなくなった。 だから、もの凄く短いストーリーなのに全然終わらなかったの。 チェックポイントに到達する度に電源切ってたからね。 戦闘しながらストーリーが進行するせいで、物語が頭に入ってこなかったからかもしれないが。 最後の方になって、やっと気持ちが乗ってきたのは、AIが人間くさい言動をし始めたからだったな。 バックグラウンドが不明で理由は分からないのだが、AIが妙にプレイヤーに思いやりを示し始めるのである。 戦争中にそんなんでいいのか?と思うぐらい。 主人公の方がクールに感じるのは、対比させてるのかもしれないが。 だんだん仲間感が出てきて、最後にああなってエンディング、となれば私はなかなか満足だった。 いいゲームをやったな、という手応えが残った。 やっぱりAIもいい奴の方が気持ちいい。 人間じゃないのに人間のような自己犠牲精神を発揮するAIの方がより感動を与えられる、ということも考えられるのかな。 人工知能も時代が変わった。 どういう結論を出すのか創った人でも分からないAIが活躍するようになった今では、その方が意外感がある。 |