嫌な記事を読んだ。 パワプロシリーズを開発してきたコナミの赤田氏が、『プロ野球2001』(仮題)なるものを開発しているそうだ。 なんでもパワプロのシステムをベースにリアル路線に進んだ作品になるらしい。 しかも、今年の夏発売ということで、ホントにもう間もなくである。 私は普段、ファミ通の統計資料・クロスレビュー・漫画・発売カレンダー以外は読まない。 たまたまお酒を飲んでしまい、勉強するわけにもいかないし、ちょっと時間を潰そうと思ってファミ通を開いて見つけてしまったのだ。 見なければよかった・・・。 このところ『パワフルプロ野球 basic版2001』に打ち込んでいる身としては、非常に辛い。 「なんでそんなに急いで行くの?」 私は暗澹とした気分で更に酒をあおった。 だって、こんなに面白いじゃない、パワプロは。 別にリアルにならなくたっていいじゃない。 パワプロのキャラはどいつもこいつも同じ格好しているけど、そこに「清原」って書いてあるだけで、そこにいるのは清原だろう? パラメーターで優る松井や高橋の成績を、こいつが清原だって思うだけで越えられるじゃない。 ランナーを背負って「じっ」とボールを見つめるのは、どんな格好してたって桑田だろう? へなちょこパラメーターでも、それが桑田だと思うだけで最多勝だって取れるじゃない。 そりゃ、作り手としては同じモノを作り続けていくというのは、つまらないことかも知れない。 その上もともとパワプロは、SFの性能限界の産物だ。 先へ進みたいって思っても不思議じゃないよ。 時間はいつまでも人を同じところにはいさせてくれないものだ。 しかし、私はそれを望んでいない。 望んではいないのだ。 もしそれが、時間が人に与える宿命であるならば、私は一人のゲーマーとして命ずる。 「時よ、止まれ!!」 |