1台目は義務、2台目は愛 2000_01_10

1台目は義務、2台目は愛 2000_01_10

 

それは1月6日の真夜中のことだった。
「さかつく」をソフトウェアリスタートさせてから、DCは2度と動かなくなった。
どうもスピンナップする部分が正常に作動しないみたいだ。

「ああ、まただ・・」
思わずつぶやいた。
というのも、ゲームマシンが故障したのは初めてではないからだ。
そして保証期間を3週間ほど過ぎてから壊れたのも初めてではない。(98/12/18購入)

かつてSSも壊れた。
保証期間をひと月ほど過ぎたときのことだった。
画面が白黒になってしまったのだ。
確か半田不良だったと思う。
修理に3千円ほどかかった記憶がある。
ただ思い出してみても、今のように『大変困った』という感触はなかったような気が
する。
なんと言っても、遊ぶソフトがたいしてなかったのだ。

ところがである。
いま私は「さかつく」にはまっているわけで、とてもこの3連休をDCなしで過ごせ
るはずもなかった。
翌日、私は意外なほど当たり前に2台目を購入したのだった。(1台目は修理に)
躊躇いはなかった。

そして、同じマシンを2台買うことも初めてではないことに気づいた。
SS、N64に続いてのことになる。
このSS・N64・DCという3つを並べてみると、それぞれがその時々に自分のベ
ストマシーンであったということがわかる。(SSには特別の思い入れがあるが)
N64やDCがはじめから好きであったわけではない。
遊んでいるうちに、それがすばらしいゲームとゲームマシンである、ということがわ
かってきたのだ。

一台目を買ったのは、ひょっとすると義務だったのかもしれない。
曲がりなりにもゲーマーなんだし、すべてのゲームに精通しておきたい、という気持
ちがあったことを否定できない。
しかし、2台目は違うだろう。
同じ物を2個手元に置く、その理不尽さを理不尽だと感じさせないものがあるとした
ら、それは愛に違いない。
2台目を買うということはそういうことなのだ、きっと。

DCはついに私の中でそこまで来た。


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