実況パワフルプロ野球10_3

祟り 2003_08_24

 

「パワプロ」=「サクセス」
私はこの構図が大嫌いである。
パワプロっていうのは、マシンパフォーマンスの限界からくる簡略化の産物である。
しかし簡略化されたデザインだからこそ、そこにプレイヤーの思い描くプロ野球というものをかぶせていくことが出来るのだ。
プロ野球をパワプロと切り離してしまったら、パワプロを楽しんだことにはならない、とすら私は思っている。
だから私はサクセスモードで超すごいオリジナル選手を作ることには興味がない。
(オリジナル選手に思い入れを持てれば良いのかもしれないが)

ところが、いま私は大変困ったことになっている。
サクセスモードが終わらない!
いったい何時間プレイしているのか?
終わらない原因は「キャットハンズ」にあった。

「キャットハンズ」というのは、サクセスモードに用意されている四球団のうちの一つ。
潰れそうなので、「猫の手も借りたい」ということなんだろう。
一通りプレイして、江川も松井も作ったし、あと日本一になってないキャットハンズをクリアしたらサクセスモードを終わろうと私は思っていた。
しかし日本一になかなかなれない。
特別難しいわけじゃないのに。
何かに祟られているとしか思えないのだ。

自分の腕が未熟で失敗するのはまだ良い。
問題なのは球団が潰れたり、突然二軍に落とされたりすることである。(これがキャットハンズの特性)
うまく行っている時に限って、何か不幸が起こる。
極めつけは交通事故。
3年目を待つまでもなく、2年目で優勝できるチャンスがあったのだが、最終戦の一週前に轢かれた。
あんなのはちょっと考えられない。

私は実在選手を作りながらプレイしてきたのだが、ついに選手がいなくなった。
もう巨人の有力OBを思いつかない。
江川(4回)に始まって、加藤、西本(2回)、定岡、堀内、鹿取、槇原、水野、角、宮本、新浦、斉藤。(キャットハンズはピッチー作りに向いている)
基になるピッチャーがあんまりショボイと勝てないし、これより古くなると、直接見たこと無いから愛着がわかない。
これは困った。
ここから先は大リーガーでも作ろうか・・・、松井のせいで最近よく観るから。
まあ、ものすごく難しいわけじゃないので、いずれはクリアできるんだろうけど。

ただ、クリアできないが故にこれだけ楽しめているんだ、と言うことも出来る。
一回目でクリアしてたら、その時点で私のサクセスモードは終わっていたはずだ。
クリアできないっていうのは悪いことばっかりでもない。
もちろん、ペースになるゲームが面白いことを条件にして、である。






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