視点と照準

視点と照準 2007_03_23

 

少し反省しなければならない。
以前、『ブルードラゴン』の右アナログスティックの回転方向について、私は「かなりの自信がある」と書いたが、これは間違いだった。
右に倒したら左回り、左に倒したら右回り、というのは必ずしも正しくない。
というのも、画面上の主人公の立ち位置とプレイヤーの視点によって、プレイヤーの受ける感覚が変わるからだ。
『Gears of War』をやっていて、それに気が付いた。
右をみるために右を押しているのに、全く違和感がなかったのである。

『Gears of War』は一応TPS(Third Person Shooting)に分類される。
しかし、感覚としてはFPS(First Person Shooting)に近いんだな、これが。
照準を合わせるためにかなり頻繁に肩越し視点を使っているので、主人公キャラの視点と実際の視点がほぼ一致している時間が長い。
肩越しじゃないときもその感覚が延長されているので、視点を回している感覚にはならない。
大雑把に銃口を向ける方向を示しているつもりになっている。
私がこれに気付いたときには既に慣れてしまっていて、全く違和感が無くなっていたのだ。

『Gears od War』みたいなゲームに慣れている人は、視点の回転方向と照準の動く方向が一致していた方がやりやすい、ということは考えられる。
XBOXのゲームでデフォルトの回転方向が直感と逆になっているのは、そういう事情があるのかもしれないな。
さすがに何も考えずに回転方向を決めていたワケじゃないのか、と私は反省しているのである。

ただし、これはあくまで照準を合わせようとすることでプレイヤーがゲーム中の主人公と視点が一致した場合の話で、一般に適用できるかというと私は違うと思うけどな。
通常我々は主人公キャラを外側から見てる感覚だから。

果たして私の書いていることは伝わっているだろうか?
テキストしか書けないのがもどかしい。
図を描けば、一発で理解してもらえそうな気はしているのだが・・・。



<追加>
これを書いているときに、『ブルードラゴン』のメカット戦を思い出した。
あれは照準の動く方向がコントローラーの入力と逆になっている。
逆にすることが感覚と一致しているからではなく、難しくしようとして逆にしたようだ。
それがゲームだからね。

あれが感覚と一致していないのは、機関銃の描写位置が視点とほぼ一致しているからなんじゃないか。
もう少し画面の奥方向に機関銃を置いて、機関銃を持つ手のカゲでも描いてやれば、手を動かす方向とアナログスティックを動かす方向が一致するはずなのだが。
機関銃を支える軸を中心にして、銃口が手と反対方向に向くことが直感的にわかるから、かなり違和感は無くなるはずだ。
その辺の感覚がすごく重要になるんじゃないかと私は思うな。


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