リッジレーサー3D

インチキ臭い挙動にも一理あり 2011_03_24

 

得をする、という観点からすると、レーシングゲームは2種類に分類されると思われる。
簡単に言えば、シミュレーター系か否か。
現実の世界で車が好きな人は、よりリアルな造形、よりリアルな挙動をするゲームを好むだろう。
現実には買えないような実在の車、それも大好きな車を使い、普段は走れない実在のサーキットを舞台にして、リスクなく無茶な走りができる、という意味でそれは得な行為であると言える。
しかし、私みたいに車がそもそも嫌いな人間にはあまりメリットがない。
実在の車を体験することに何の喜びも感じないんだから。
私はインチキ臭くてもいいから、よりゲームとしてデザインされたものが好きである。
『リッジレーサー3D』は極めて私向けのレーシングゲームだった。

このゲーム、初見でも結構走れる。
というのも、道幅が広い上に、適当にドリフトすればコーナーを曲がり切れてしまうからだ。
コーナーに突入してからドリフトを開始しても楽勝で間に合ってしまう。
極端な話、車体が反対方向に90度向いちゃっていても、方向キーを入れれば道なりにドリフトするとか、インチキにもほどがあるだろ。
進入角度とかはそれほど効いてこない・・・のかな?、内部処理はわからないが。
ただし、道幅が広い分、外回りすると行路長が長くなるから、タイムの方に大きく影響してくる。
当然、タイムの伸びしろも大きいわけだ。
最初から気持ちよく走れて、成長も感じられる。
非常に遊びやすいゲームだった。

おまけに、ドリフトするとターボのエナジーが溜まるようになっていて、ドリフトすることがマイナス要素として捉えられていない。
ドリフトすると却ってタイム落ちますよ、という方が近頃は普通だと思うが。
むしろ積極的にドリフトして、ターボ使いましょうという狙いなのかな?
断言出来るほどにはやりこんでないけど。

インチキという意味では敵車もインチキだ。
デッドヒートを演出してくる。
たぶんこちらのスピードに合わせてるんだろうな。
自車を入れて常に3台でデッドヒート状態になる。
で、ターボ使って振り切れ、みたいな構成。

このゲームの中に登場する車が実在するのか私は知らないけど、実車のレースゲームというよりは「F-ZERO」やってるような感じ。
ロングジャンプとかあるし。
「F-ZERO」みたいなもんだと思えば、これはこれでいいんじゃないか。
面白かった。


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