私は怯えていた。 「体験版をプレイした限り、このゲームの目指しているのはアクションゲームである。 私達はもうすぐ素晴らしい出会いをすることになるだろう。」なんて書いちゃってどうしよう? 一面しかプレイしてないのに、わかるわけないじゃん! これは『ソニックアドベンチャー2』の話である。(ゲーム話「教えてください」参照) 勢いで書いているときは気持ちのいいものだが、後悔することは間々ある事である。 しかし幸いなことに、『ソニックアドベンチャー2』は思い切ってアドベンチャー部分を捨てた、純粋なアクションゲームとして制作されたようだ。 私は、ほっと胸をなで下ろすのだった。 そうはいっても「素晴らしい出会いをすることになるだろう」という部分は、さてどうか? 実をいうと私のこのゲームに対する評価は二転三転した。 というのもゲームパートによって、印象が全く違ったのである。 ソニック・シャドー系は大変面白かった。 やはりこの爽快感はソニック以外のゲームでは味わえない。 視点追従のまずさを差し引いても、ソニック最高!と叫びたくなる。 しかし、テイルス・Drエッグマン系はどうか? 私は大変せっかちな人間なので、どうにもイライラして面白くなかったのである。 自分の足で歩け!ボケカス!とブツブツ言いながら、しばしばそれに耐えた。 が、時には耐えられず、『CRAZY TAXI2』に逃げたりもした。 いや、逃げまくったというべきか。 エンディングにたどり着くのに1ヶ月以上かかるとは、プレイし始めの好印象からは想像できなかった。 エンディングまでたどり着いても、やっぱりテイルス・Drエッグマン系は???である。 どの辺に面白さがあるのか? さっぱりわからなかった。 どう考えても、ボリュームを稼いでいるようにしか思えないのである。 ラスト周辺のパズル要素があるところは、難易度が高くてもまだ理解する余地があるのだが。 私の予感した「素晴らしい出会いをすることになるだろう」という部分は間違いではなかった。 「出会い」は良かったのである。 しかしながら全体としてみると、少しトーンダウンせざる得ない。 せっかく「エンブレム制」(注)でリプレイを誘起させているのだから、ボリュームを稼ぐ必要はなかったんじゃないだろうか。 心情的にも、テイルス君に走らせてやれよ、という気がする。 もう少しやり込むと評価が変わってくるのかもしれないのだが・・・。 今のところ、歯切れが悪くならざるを得ない。 <語注> エンブレム制:各ステージに5つずつ課題が用意されていて、クリアするごとにエンブレムがもらえる。 エンブレム数に応じておまけ要素が増える仕組み。 |