ソニックアドベンチャー2

大法螺吹き 2001_08_17

 

私は怯えていた。
「体験版をプレイした限り、このゲームの目指しているのはアクションゲームである。 私達はもうすぐ素晴らしい出会いをすることになるだろう。」なんて書いちゃってどうしよう?
一面しかプレイしてないのに、わかるわけないじゃん!

これは『ソニックアドベンチャー2』の話である。(ゲーム話「教えてください」参照)
勢いで書いているときは気持ちのいいものだが、後悔することは間々ある事である。
しかし幸いなことに、『ソニックアドベンチャー2』は思い切ってアドベンチャー部分を捨てた、純粋なアクションゲームとして制作されたようだ。
私は、ほっと胸をなで下ろすのだった。

そうはいっても「素晴らしい出会いをすることになるだろう」という部分は、さてどうか?
実をいうと私のこのゲームに対する評価は二転三転した。
というのもゲームパートによって、印象が全く違ったのである。

ソニック・シャドー系は大変面白かった。
やはりこの爽快感はソニック以外のゲームでは味わえない。
視点追従のまずさを差し引いても、ソニック最高!と叫びたくなる。

しかし、テイルス・Drエッグマン系はどうか?
私は大変せっかちな人間なので、どうにもイライラして面白くなかったのである。
自分の足で歩け!ボケカス!とブツブツ言いながら、しばしばそれに耐えた。
が、時には耐えられず、『CRAZY TAXI2』に逃げたりもした。
いや、逃げまくったというべきか。
エンディングにたどり着くのに1ヶ月以上かかるとは、プレイし始めの好印象からは想像できなかった。

エンディングまでたどり着いても、やっぱりテイルス・Drエッグマン系は???である。
どの辺に面白さがあるのか?
さっぱりわからなかった。
どう考えても、ボリュームを稼いでいるようにしか思えないのである。
ラスト周辺のパズル要素があるところは、難易度が高くてもまだ理解する余地があるのだが。

私の予感した「素晴らしい出会いをすることになるだろう」という部分は間違いではなかった。
「出会い」は良かったのである。
しかしながら全体としてみると、少しトーンダウンせざる得ない。
せっかく「エンブレム制」(注)でリプレイを誘起させているのだから、ボリュームを稼ぐ必要はなかったんじゃないだろうか。
心情的にも、テイルス君に走らせてやれよ、という気がする。

もう少しやり込むと評価が変わってくるのかもしれないのだが・・・。
今のところ、歯切れが悪くならざるを得ない。


<語注>
エンブレム制:各ステージに5つずつ課題が用意されていて、クリアするごとにエンブレムがもらえる。 エンブレム数に応じておまけ要素が増える仕組み。


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