GC,NDS

ゲーム機は頑丈な方がいい 2005_08_14

 

帰省する日の昼過ぎのことである。
準備はしたものの東京駅へ向かうには少し早かった。
新幹線は指定を取ってあったのである。

時間を潰すために、しばらくやってなかった『パワプロ12』をやろうと思った。
が、起動しなかった。
どのディスクを入れても「NO DISK」になってしまう。
GCは壊れてしまったのである。
毎日床掃除の際にクイックルワイパーをぶつけていたせいだろうか。
また面倒なことになったな、と思いながら帰省することになった。

実家に帰れば、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』をプレイしている親の姿を見ることが出来るだろう、と思っていた。
が、甘かった。
やる気のない人間というのはゲームすら出来ないのである。
おっかさんはともかく、おとっつぁんはもはや廃人のようになっていて、話のネタには使えない。

そのかわり姪達が『脳を鍛える大人のDSトレーニング』で遊んでいた。
が、思うようには遊べない。
上の姪が遊ぶのを下の姪が邪魔をする。
お姉ちゃんの遊んでいるものが羨ましいのだ。
まだ2歳10ヶ月でプレイすることは出来ないのだが、お姉ちゃんがやっているものは自分もやりたいのである。

見ていて上の姪が可哀想だったので、下の姪を『nintendogs』で遊ばせることにした。
すると、彼女はひどいのである。
つつく、というよりはガンガン叩く。
ペン先に全体重をのっけるように叩くのである。
もう壊れてもイイと思った。
そこは大人の度量である。

しかし、やっぱり犬よりお姉ちゃんがイイ。
下の姪はDSを持ってお姉ちゃんのもとへ走る!
コードにひっかかる!
見事に転ぶ!
飛び出すDS!
タンスにぶつかって止まるDS!
私のDS!
っていうか、チビっ!

・・・・が、DSは壊れていなかった。
もちろんチビも無事である。
タッチスクリーンも問題なし。
なんて丈夫に作ってあるんだろう、DSって。
こういう事態まで想定しているのだろうか。

東京へ戻った私は、その足で秋葉原へと向かった。
GCを入手する必要があったのだ。
東京駅からなら、帰りに寄った方が楽だろうと思ったのである。

すると、どうだろう。
秋葉原へ着いた途端、土砂降りの雨。
あんまりじゃないか。
傘を買ってはみたものの、やはりある程度濡れるのは避けられない。

両手を塞ぐ荷物と傘。
湿った空気。
噴き出す汗。
べったりと肌に張り付く不快なTシャツ。
電車に乗れば、吹き付ける強烈な冷風。
濡れた体は急速に熱を奪われていく。
なんかスゴク苦しいっ!

そのとき私は思った。
ゲーム機は頑丈な方がいい。
間違いない。



<後日談 2005_11_01>
GBmicro(以下、GBM)をMP3プレイヤー代わりに使っていた。
背丈120cmぐらいの冷蔵庫の上に置いて、聴きながら冷蔵庫の中を漁っていたところ、GBMが落ちてきた。
ヤバイッ!とばかりに掴もうとすると、ツルツル滑る。
この年になるとこの時期は既に手が乾燥し始めているし、そもそもGBMはツルツルしているのである。

で、まるでウナギを掴むように空中でGBMを掴みあぐねているうち、GBMは次第に高いところに持ち上げられた。
最終的には私の顔付近まで到達し、挙げ句の果てに落ちた。
ゴンッ!って。
小さくて重いカタマリなので、音がもうダメな感じだった。

でも、GBMは壊れないな。
壊れないどころか、再生も止まらない。
GBA用のスロットに刺さってる「ぷれいやん」もちょっとはずれかかってるけど、問題なく動く。
携帯機が酷い取り扱いを受けることを初めから想定して設計されているんだろうけど、ちょっと感動した。
ゲーム機は丈夫な方がいい。
間違いない。



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