PS3版 キャサリン

ゲームはストレス 2011_02_22

 

「ストレス解消したいんですけど、何かお勧めのゲームはありませんか?」と質問されたことがある。
私は首をひねった。
「えっ?ゲームでストレス解消なんか出来ねえだろ。
 ゲームはストレス溜めるもんだよ。」
こんなような回答をした気がする。
テレビゲームは確かに単位負荷あたりの喜びを大きくするように設計されているけど、絶対値として負荷は必ずあるわけだから。
喜びを得る前に一時的であれ必ずストレスは溜まるはずである。

ところで、このところPS3版の『キャサリン』をプレイしていた。
テーマは割と面白い。
結婚は人生の墓場だ、なんてよく言う。
若いうちはそうかもしれんが、歳をとってくるとまた考えも変わってくるんじゃないか。
若いうちに苦労した分、一緒に墓に入ってくれる人を得ることが出来るし、最期を看取ってくれる子供を得ることも出来るだろう。
ギブアンドテイクですよ。
最悪なのは若いうちに結婚して、熟年離婚で最後ひとりぼっち、なんてケースだろうか。
そういう意味では、歳をとってから結婚すると幸せかもしれない。
・・・なんてことを考えながらプレイ出来たのは序盤だけだった。
第3夜あたりから、しんどくなってきてストーリーどころじゃなくなってしまったのである。

このゲーム、アドベンチャーゲームかと思ったら、アクションパズルゲームだったのだ。
なんてこったい。
イヤ、これ大変だよ、難しくて。
出来なくはないんだ。
マップは常に同じだから、繰り返しやれば、そのうち正解に到達出来るとは思う。
しかし、ボス戦なんかは制限時間や妨害が厳しいので、ゆっくり観察出来ないんだよね。
一回当たりの成長が凄く小さいから、トライ数が尋常じゃないぐらい増えちゃう。
今ひとつ思い通りに動けなくて、ミスも重なるし。
苦しい分、クリアした喜びは大きいけど、喜びの増幅率はあまり大きくなさそうだ。
結構しんどいね。
アドベンチャーゲームを買うようなユーザー層が望むものとは大きく乖離した内容だな。
こんなのだとは思わなかったよ。

どうにかこうにか最終層まで来たけど、ちょっともう保たない。
体が弱っている人間にはちょっと酷すぎるだろ。
やってると気持ち悪くなってくるよ。
相当なストレスだな。
とりあえず、いったん中断します。
健康な体を取り戻したら、またそのうち。
エンディングぐらいは見たいからね。


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