PS5の使い道を考えていた。 特にこれといって遊びたいゲームはないのだ。 あれこれ考えているうちに一つ思い出した。 なんかネコのゲームが話題になってたな、と。 リアルな表現の猫が主人公のアドベンチャーゲームだったはず。 それもPS独占の。 おぼろげな記憶を頼りに検索して出てきたのが『Stray』だった。 プレイステーションプラスエクストラ(今後はPS+Exと略す)に加入すればプレイできるという。 やってみて、あれ?と思った。 ネコが全然可愛くない。 おそらく日本人の好みより細身で、全然可愛くないの。 挙動もそこまでリアルじゃない。 動作のつなぎ目などはかなり雑な感じ。 噂と違うじゃん!って思ったな。 プレイを進めていったら、だんだんわかってきた。 これ、ネコがメインじゃねぇな。 これはロボットたちの物語なのである。 オープニングで、主人公である猫は地下都市に落ちて、仲間の猫たちとはぐれてしまう。 だから上に戻りたい、というゲーム、基本は。 ただし、高度な知能を持っているのかどうかは明示されていないので、猫がホントに上に行きたいと思っているのかは不明である。 地下には人間のまねごとをして暮らしているロボットたちがいて、抑圧された日々を送っている。 ロボットの中にも、外に出たい、上に行きたい、と思っているレジスタンスのような連中がいて、そいつらと協力して上を目指すことになるのだ。 でも、猫の意思を直接確認したわけじゃない。 ロボットたちが勝手に忖度して猫を上に行かせてあげるのである。 これはネコの物語じゃないね。 完全にロボットたちの物語なのだ。 でも、そこが面白かった。 自我を持った自律型のロボット達が人間のまねごとをして暮らしている様子が面白かったのである。 滑稽でもあり、風刺のようでもあり。 猫のことを自分と同格のように感じているところも面白かったな。 人間だったら、自分の代わりに猫を上に行かせようとは思わないはずだから、設定としても上手くできている。 結果的には、脱出アドベンチャーとして普通に面白かったな。 隙間から出入り出来たり、小さい足場を利用して高いところに登れたり、主人公が猫であることをゲームとしてある程度は活かせていたし。 一部アクション要素が入っているのは日本ではあまり受けないかもしれないが、それほど難しくはないので気にならなかった。 当初の期待とは全然違うけど、大満足でした。 |