レイトン教授と不思議な町

いずれ動かなくなる町 2008_02_18

 

今更ながら『レイトン教授と不思議な町』をプレイした。
このゲームが発売された当時はちょっと知育モノに食傷気味だったこともあって、避けていたのである。
いつの間にかこのゲームはDSで成功したサードバーティー製ソフトとして筆頭にあげられるようになったな。
結局豪華にやれば、それなりの評価は受ける。
DSであっても、やはり従来型の手法を持ち込むことができることを見事に証明して見せた作品だろう。
やってることは『タシテン』とそう変わらなくても、売れ行きの差は歴然であった。

ゲームの内容は既に語り尽くされているので、私が今更書くことは何もない。
ただ一つエンディングについて書きたいことがある。
もちろんエンディングについてなので、いわゆるネタバレにならざるを得ない。
今後このゲームをプレイする気がある方はここから先を読んではいけません。


タイトルに『不思議な町』と入っているだけあって、この町は、というかこの町の住人は不思議なのである。
実は全員からくり仕掛けの人形なのだ。
どうも全く人間と見分けが付かないらしい。
中盤のムービーの中にちらっと歯車がみえるシーンがあって、何となく想像は付いていたんだけど、そんなんでイイの?って言いたくなる。
技術力凄すぎだろ。
けったいな話だな、と思いながら私はプレイしていた。

ところが、エンディングに差し掛かると、ちょっと印象が変わった。
ヒロインは町を去る。
ヒロインを守るために作られた住人達は町に残る。
街の中に人間は一人だけ。
住人の修理をしている爺さんが死んじゃったらどうするんだ?と思ったのである。
しかも、住人は自分達がからくり人形であることを知らない。
きっと一人また一人と動かなくなっていくんだろうなーとか思ったら、じーんと来てしまった。
ずるいよ。
私の中にあった怒りが掻き消されてしまったじゃないか。

RPGやってるといつも思うんだけど、最初と最後だけしっかり作ってあれば真ん中は適当でもなんとかなる。
「レイトン」でも同じ事だな。
戦闘が謎解きに置き換わっただけで、そもそも同じなのかもしれんけど。
エンディングはやっぱ重要だわ。
普通のハッピーエンドだったら、激怒してたかもしれん。


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