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この『Starstruck 時をつなぐ手』のタイトル絵をSTEAMで見た時、まさかこんなお話だとは思わなかった。 色遣いがPSの全盛期みたいな感じで目を惹かれただけだったし、ざっと見た感じ、音ゲーと破壊ゲーを折衷したもののように見えたから。 このお話はホントに意外感があった。 それが故に、ゲームと全然かみ合ってないと、クリアした今感じている。 このゲームの世界では地球に人間が住めなくなっていて、それを解決すべく時を遡って問題の起点を取り除くことがこのゲームの目的。 地球の外から手だけを地表に転送して、障害物を取り除く。 ゲーム上はほぼ街の破壊だけどね。 そこが一番面白そうなのだが、そこのシェアは酷く低い。 実はほぼ音ゲー。 ストーリーを進行させるためにギターを弾く部分がゲームの大半を占めている。 ここもややガッカリなのだが、問題はそれ以上にストーリー。 話が哲学的過ぎるよ。 独創と模倣の境目はどこか、というようなアーティストの悩みを描いたお話なのだが、そんなことで地球に人が住めなくなるのはおかしいだろって気がしてしょうがなかった。 当人が悩むのはともかくとして、他の人まで巻き込まれるのは納得がいかないよ。 そもそも未成年のギタリストに託すのは酷だろ。 エンディングも非常に難しい終わり方で、自分が選んだことが何を意味しているのか、Copilotに訊くまで分からなかった。 全く以ってしっくりこない。 ゲーム部分が悪いわけじゃない、同一性の観点も入ってる、お話が悪いわけではない、キャラにも味がある。 それなのに全然かみ合ってない感じ。 クリアした今も出来は良さそうに感じられるのに、全然面白いと思わなかった。 |