スターフォックス ゼロ、スターフォックス ガード

相対的な視点も必要 2016_07_21

 

近頃はゲーム開発者のインタビュー記事もまるで読まなくなった。
メンド臭くて。
しかし、自分に読む気がなくても、目に入ってしまうことはある。
『スターフォックス ゼロ』について宮本さんが「先入観なしで小学校の子供が遊べば面白い」といったとかなんとかいう記事を目にして、なるほどな、と思った。
あの人は絶対的な面白さを考えてるんだな。
『Wii Music』なんかもそうで、相対的な損得勘定をしてない。
完全に新規なゲームを創り出す人には絶対的な感覚が必要なのは理解できるが・・・。

一応『スターフォックス ゼロ』はやったよ。
でも、すぐに投げた。
なんか損してる気がするから。
過去にやったことがあるのとほぼ同じ内容を、操作方法を変えて、それもかなり難しいというか、メンド臭い方法に変えてやることに意義を感じなかった。
ゲームってのは出来なくすることだから、別に間違っているわけじゃないが、どうにも割に合わない気がした。

あまりにも勿体ないから、おまけの『スターフォックス ガード』の方だけでもちゃんとやろうかと思った。
ゲーム内容は、タワーディフェンスの攻撃を全部自分ひとりで担当するような感じ。
任意の位置に設置できる武器のついたカメラを遠隔操作することによって。
タブコン側でカメラの切替をしなければならないから、視線を移す必要があって、いわばそこがゲームになってる。
これもゲームのデザインとすれば、別に間違っているわけじゃない。
自分で操作するから、結果に対する寄与は大きいわけで、クリアすれば嬉しいはず。
ただ、なんか損してる気がするんだ。
自分ひとりでやるから、処理できる量には限度があって、激しさとか派手さがあんまりないんだよね。
結構難しいのに。
すごく地味。
そこはトレードオフなんだ。
他のタワーディフェンスものを知らなければ、もっと面白く感じられたのかもしれないな。

本来ゲーマーとしては、他のゲームと比べて損得がどうだこうだっていうべきではない。
だけど、やっぱり現実にはあるんだよね。
だって、他にたくさんのゲームをクリアしてきてるんだもの。
買ってくれるお客さんが他のゲームを知ってる以上、創り手側にも、やっぱり相対的な視点は必要なんじゃないかな。


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