Staffer Case:超能力推理アドベンチャー、STEAM版

超能力を厳密に定義する 2024_08_21



私は事件を解決したいんだ。
特に殺人事件を。
『アパシー鳴神学園七不思議+危険な転校生』をプレイして、私は改めて感じた。
そこで事件を解決させてくれるゲームを探したところ目についたのが『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』。
いかにも解決させてくれそうなタイトルだし、評判もめちゃめちゃイイ。
ただし、「超能力」の部分はちょっと気になるところではある。
超能力を使ったら何でもできちゃうから、論理的に事件を解決できないんじゃないか、という心配もないことはなかった。

しかしいざやってみたら、これは全くの杞憂。
面白かったし、メッチャ解決できた。
超能力を使った殺人事件を解き明かすのが超新鮮。
このゲームの世界では、超能力者が政府に管理されており、使える超能力が厳密に調査されているのだ。
有効範囲は20mまでとか、持ち上げられる重さは60kgまでとか。
これによって、凶器が超能力であっても論理的に犯人を見つけ出すことが出来るのである。
これは斬新だった。

ストーリーもイイ。
超能力を持っているがゆえに普通に暮らせないことが一つのテーマになっており、X-MENなんかと似たような問題意識がベースになっているようであった。
強い力を持っていればいるほど不幸になりがちという、私の想像とは違う世界だったのである。
これも意外性があってよかったな。
評判がイイのも頷ける。

ひとつ惜しかったのはキャラが立ってないこと。
逆裁を意識したかのような演出がある割に、あんまりキャラを好きになれなかった。
特に主人公。
超能力を持ってないけど、超能力者以上に危険だと思われるほど頭が切れる、という設定はあんまりウケないかもしれない。
ナルホド君みたいにちょっと抜けてる方が親しみやすいでしょ。
これほどよく出来たゲームなのに、それほど話題にならなかったのは、キャラの立ちが弱いせいなんじゃないかな。

それでも、事件を解決したい、という私の欲求は十分満たされた。
大満足です。


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