スプラトゥーン

分からないのが良いところ 2015_06_05

 

ネット対戦を私は否定してきた。
少なくとも知らない相手とやっても意味ないだろ。
よく出来たAIが人間のフリしてても、こっちには分からないんだから。
しかし、まあ考えようによっては、人間がやってるんだと思って楽しければ良いとも言える。
自分が楽しければ仮にAIであったとしても構わないはずだ。
ということは、おそらく別の理由があって、ネット対戦を避けてきたのだろう。
そもそも人間が嫌いだからという理由は置いておくとしても、客観的に自分が下手なのを思い知らされてしまう、とか、チーム戦だったら他の人を足を引っぱるのが嫌だ、とかは思い当たるな。
もし他のプレイヤーにも同じ事が言えるのであれば、そこを何とかしてやれば、日本でもネット対戦が流行るのかもしれない。

ところで、『スプラトゥーン』は面白いね。
これはしまった。
書くタイミングを逸した。
バカの話なんか書いている場合じゃなかったよ。
これだけ書かれちゃうと、もうなんにも書けない。
仕方がないので、なぜ私が対戦をやる気になったのかを書くことにする。
ネット対戦を否定していた私がなぜ毎日プレイしているのかを。

一応どんなもんかを知るために、ネット対戦だって1回はやるよ。
最初は誰だって上手くいかない。
やられまくった。
でも、自陣に近いところを塗ることぐらいは出来る。
その結果、意外と自分がチームで一番って事があるんだよな。
ひょっとして、まあまあ上手くプレイできてるのかな?って思っちゃう。
このゲーム、どれぐらい自分が足を引っぱったのか、よく分からないんだ。
最初のうちは、私が入ったチームは7割方負けてたから、間違いなく足は引っぱってたはずだ。
一戦ごとにチームを組み替えるから、自分が平均的な腕前なら勝率は五割に近づかないとおかしい。
でも、あんまり自責の念に駆られるとかって事はこのゲームの場合、ないんだよなあ。

おそらく上手い人から見たら、コイツ下手だなあって分かるんだろう。
しかし問題になるのは、初心者が自分をどう思うか、でしょ、最初のアプローチとしては。
このゲームにおいては、初心者が客観的に自分がどれぐらい下手クソなのか分からない。
そこが良いところなんじゃないかな。
塗った面積に比例した?ポイントを大きく表示して、倒した数・倒された数を小さく表示しているあたり、創り手の狙いもそこにありそうなが気がしている。

この『スプラトゥーン』はなんかブレイクしそうな気がするんだ。
この気楽な感じ。
このゲームを遊んでいて、申し訳ない、とか、文句言われてるんじゃないか、とか私は思ったことがない。
どんなに負けていても。
これなら、いままでTPSのネット対戦を避けてきた人たちにも支持されるんじゃないか。
すごいゲームが出てきたなって感触を私は強く持っている。


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