久々に2Dの「ソニック」をやった。 『ソニック ラッシュ』、これは新鮮だったな。 2Dの「ソニック」はひょっとしたらMCD以来かもしれない。 あの頃よりもずっと面白く感じる。 もちろん面白く感じるからにはそれなりの理由がある。 昔は何にも考えずにプレイしていたけど、今になると見えてくるモノがあるな。 「馬なり」というか、「ソニックなり」とでもいうべき感覚がわかってくると、このゲームはメチャメチャ面白い。 「ソニック」って速い。 こんなに速いキャラを動かすゲームって他にないんじゃないか。 しかし、そんなに速い自キャラを操ることが出来るはずないでしょ? 実は操っていないのである。 プレイヤーは細かな操作などしていない。 基本的にはずっとキーを一方向に入れっぱなしで、時々敵や足場のないところでちょこっと操作するだけのはずだ。 1ステージ2〜3分の間に気をつける所なんて、おそらく10カ所ぐらいしかないんじゃないか。 プレイヤー側は何にもしてないんだけど、なんか知らんがソニックがビュイーンと走っていく。 どうもなんか自分は凄いことをしているらしい、と思えるところが「ソニック」の面白さなんだろう。 ただ「何もしなくていい」ということに気付く必要はある。 何かしようとするとスムーズに進まなくなってしまって、???と感じるかもしれないな。 案外「何もしなくていい」と気付くのは難しいかもしれないし、「何もしなくていい」事をゲームの中で伝えるのも困難だ。 ゲームやらせといて、「何もしなくていい」とは直接言えないからね。 そこら辺がわかってくると、要所要所だけ押さえておけばグングン進むようになる。 更にプレイを進めていくと、要所でスピードを落とさずに進めるようになって、爽快感もますますアップしていくという寸法である。 この手法は2Dならではなんだろう。 次元が一つ落ちるから、「ソニックなり」を演出しやすい。 3Dだと、どうしてもプレイヤーが勝手に動いちゃうからね。 『ソニックアドベンチャー』以降、「ソニックなり」なんて感じる事はなかったな。 「ソニック」は2Dの方が面白い、なんてちょっと思ったりもした。 2Dだったら、今さら新作を創る必要もないんだろうけど。 |