その昔、光学の教授に「離れて大きなテレビを見るのと、近づいて小さなテレビを見るのって何が違うんですか?」と質問してみたことがある。 するとその教授は、「光が目に飛び込んでくる角度と強度が同じなら同じだろ」と答えた。 「えっ!?よく『テレビを近くで見ると目に悪い』っていいますよね?」と更に聞き返したところ、「そんな話は聞いたことがない」という答えが返ってきた。 まあ、そう言われればそうなのかな。 光学的には焦点距離が違うだけだから、良いも悪いもないか。 近くを長時間見つめて近眼になるってのはまた別の話なんだろう。 でも、だったら、近づいた方が得だよな。 わざわざ高い大型テレビ買って、電力たくさん消費しなくても、小さいテレビに近づいて見ればいいじゃないか。 ところで、私はこのところ『ソニックジェネレーションズ 白の時空』をプレイしていた。 テレビに近づいたら面白くなるんじゃないかと思って、3D対応ゲームを検索してたら、たまたま目についたのがこれだったのである。 3Dって2倍計算すれば良いだけだから簡単に作れる・・はずなんだけど、意外と対応作品は少ない。 たぶん出力を削ってまで3D対応にするメリットはないと考える開発者が多いんでしょう。 ソニックなんかは、スピードは速くてもオブジェクトは少ないから比較的対応しやすい素材だったのかもしれない。 いや、ホントにこれぐらいしか、やりたいと思えるものがなかった。 3Dメガネの視野いっぱいに画面が埋まるところまで42インチのテレビに近づいてプレイしてたんだけど、これは面白かったな。 すごい迫力。 キー入力の意味があるのかないのかよく分からない馬なりシーンなんかは、アングルが切り替わって視覚効果が高かった。 もともとやり込んでいって、見て判断する領域を越えたところに面白さがあるゲームなので、スピードが出れば出るほど面白いんだ。 ソニックが奥に進むと、オブジェクトが手前に飛び出してくるから、3Dを感じやすいって部分もあるのかもしれない。 もっとも横スクロール部分なんかは、覚えるまで混乱するけどね。 近すぎ、かつ速すぎで状況がよく分からない。 近いとはっきり見える範囲が狭くなるのに、すごい勢いでスクロールしていくからね。 良いスコアを出そうと思ったら、あんまり近づかない方がいいのかもしれない。 でも、一通りは近くでやりたいと思える程度の有難味はあった。 このゲームをプレイした感じでは、3Dに全く意味がないってワケでもなさそうだな。 3Dソニックは3D表示に向いている印象だった。 もっとも、3Dじゃなくても、近づけば面白いような気はしないでもないが。 <余談> グーグルが発表したスカウターみたいなウェアラブルPC、どうやって焦点合わせるんだろう? 遠くに焦点を合わせたときの画像を計算して液晶に表示することは出来るだろうけど、YOUTUBEに載ってるイメージムービーみたいにくっきり見えるとは、いまいち信じられないな。 実物を見たらガッカリしそうな気がする。 |