ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ_2

最適解はあの箱 2002_11_11〜15

 

『ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ』は推理物のアドベンチャーゲームである。
最悪適当に遊んでしまってもギャルゲーとしては楽しめるかもしれないが、推理物ならちゃんと筋が通っていて欲しい。
主人公の選択によって評価が変わるなら尚更。
ここはやはり本当に理にかなっているか検証していきたい!
特に選択肢が登場するためのフラグに必然性があるのかどうか、厳しい眼差しで見つめていきたい!と思った。

しかし・・、結局検証はしないままになってしまいそうだ。
なんでかというと、物凄く時間がかるから。
テキストスキップを使ってもクリアにかかる時間は、せいぜい半分にしかならない。
拡大縮小した絵をGD-ROMの中に別データとして持っているので(推測ですが)、やたらとアクセスしなければならないのだ。
おまけにメモリ管理などは全くしていない様子で、調べるコマンドを使うたびに読み込みに行く。
これは弱った。
この手のゲームでは2回目以降になると喜びは小さくなっていくので、このままではバランスが取れないなと感じている。
時間はとても大切なのである。

『ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ』がシステム面で作り込まれていないのは仕方ないことだと私は思っている。
なにせ安くつくらなければならないから。
おそらくシステム周りには一切手を入れない、という決めごとがあるんだろう。
いちいち局面ごとに、メモリを空けたり、先行読み込みをかけたり、なんて事はやってられない。
実際、一回りだけならこのバランスでもOKだと思いながらプレイしてきた。
(逆に言うと、一回目のプレイに全力を注がなければならないことになるのだが。)
これほど絵描きさんやプログラマーの負担を減らして、かつ、これほど見劣りしないゲームというのは他に例がないんじゃないか。

ただハードディスクがあれば随分と事情は変わるな、という気はしている。
ゲームの要求がゲーム機の処理能力対して飽和していれば、適当に作っても問題ないだろう。
もちろんコンシューマーというのはプレイヤーの状態を正確に把握しなければならないので、ハードディスクは標準装備でなければならない。
そうすると、こういった販売数が多くは見込めないゲームの最適解は、実はXBOXなんだよなあ、という結論になる。

まあ、マイクロソフトをこれ以上儲けさせるのもシャクに障るので、XBOXで発売されても新品では買わないけどね。
本体買うだけならいいんですよ、売れば売るほど赤字だから。
私が応援したいのは、DCで発売される「ミッシングパーツ ザ・探偵ストーリーズ」だけ。
いや、今を以てなおXBOXをプッシュしていきたい!という方がいらっしゃれば、もちろん応援しますが。
「その当人を」ですよ、「XBOX」じゃなくて。


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