私は「マロガエル」が大好きである。 「マロガエル」というのは、『ピクミン2』の中に出てくるカエルのような生き物のことだ。 顔を手でコシコシ擦る仕草がたまらなくイイ! 「イモガエル」ってのもいるんだけど、断然「マロガエル」が好き。 「マロガエル」の方が「イモガエル」より平ぺったいので、顔を擦る仕草が「目を擦ろうとして手が届かない!」みたいな感じに見えて可愛いのである。 私は生物図鑑の「マロガエル」を何気なく眺めたりしていた。 そこで私は、あれっ?と思った。 「マロガエル」って『1』の時からいたっけ? 一生懸命思い出そうとしたのだが、どうも思い出せない。 それだけじゃなくて、『1』に登場した生物を全く記憶していないようであった。 じゃあ、確かめてみようかと『1』を起動させてみたところ、セーブデータがない。 というか、昔のメモリーカードが何処にあるのかわからなくなっていた。 仕方がないので少しだけ『1』をやり直してみたところ、ああ、そうか、と思うに至った。 『1』の時は時間制限があって、生物の仕草になんか注目してなかったんだな。 30日以内にパーツを全部集めなければゲームオーバーになってしまう。 忙しくてカエルどころではなかったのである。 一方、『2』では時間制限がないので、安心して周囲を観察しながらプレイすることが出来たのだ。 そのおかげで『ピクミン2』というゲームが構築した世界の魅力をより深く感じたに違いない。 時間制限を入れるというのは、『1』をゲームとして成立させる必要不可欠な要素だった。 しかしそのせいで「ピクミン」の持っている魅力を伝えにくかった、という反省があったのかもしれない。 ゆっくり安心してプレイできればこそ、「マロガエル」の仕草に愛らしさを感じることも出来るわけである。 『ピクミン2』はホントに魅力的。 チャレンジモードも一通り終わったんだけど、どうもこの世界から離れたくなくて、生物図鑑を開きたくなるのだ。 ゆっくりプレイするってのは、思いがけず素晴らしいことだったんだな。 もちろん、時間制限を取り払う代わりにゲームを別のことで担保しなければならない。 だから半生物半機械みたいなのがいっぱい出てくるんだろう。 少し難しくしないといけないから。 そこはさすがに任天堂、抜かりなし。 |