静音バカとXBOX

静音バカとXBOX 2003_03_28

 

最近XBOXがよく稼働している。
つい先日までは全く使ってなかったんだけどね。
せっかく持っているのに使わなかったのには、もちろんわけがある。
XBOXはやたらとうるさい。
おまけに、XBOXを購入した当時には、私の方にも問題があった。

当時私は静音PCを作るのにハマっていたのだ。
おそらくこの文面を読む方は何かしらのPCを使っているはずだが、そこには必ず音があるはずである。
「ブーン」とか「キュイーン」とか「カリカリ」とかね。
それはCPUや電源を冷却するファンの音であったり、ハードディスクの回転音やアクセス音だったりする。
つまり静音PCを作るというのは、この音を消してやろうというわけだ。
音を消すために、ファンの回転速度を遅くしたり、あるいは勢い余って止めてしまったり、ハードディスクを弁当箱のような消音装置の中に入れることになる。

ところが困ったことに、やっているうちに度が過ぎてきて、わざわざパソコンに耳をくっつけて「ああっ、まだ音がしてる!」と気になったりするのである。
まさに静音バカであった。
当然XBOXの音なんか耐えられるはずもなく、全く使えなかったのである。
当時の私の感覚からすれば、XBOXの設計をした人間はドアホウであった。

ちなみにDCの冷却ファンもこの当時は止めてしまった。
もっともDCは読みとりヘッドのシーク音がメチャメチャうるさいので余り意味がないし、当然不安定になる。(下手をすれば壊れるでしょう)

最近私がXBOXを使えるようになったのは、「静音バカ」から脱出できたことが大きい。
おかげで冷静にXBOXを見つめられるようになった。
『ファントムクラッシュ』なんかXBOX発売日から4ヶ月しかたってない作品だということを考えると、これはすごい。
開発元の元気はXBOXのファーストパーティでもなんでもないからね。
作品としては煮詰まってないけど、核となるゲームシステムは変える必要を感じなかった。
私は良くできてると思う。
これが作れちゃったというのは、ハードウェアパワーに余裕があったり、プログラムが組みやすかったりというアドバンテージがXBOXにはあるということだろう。

もし仮に、マイクロソフトがセガを買収してセガの名前で発売していたら、あるいは私もXBOXを応援できていたかもしれないという気がしてきた。
なんでも「XBOX2ではDCのソフトがそのまま動くようにエミュレーションする」なんていう噂もあるんだそうで、将来的にはあり得る目かもしれない。
まあ、大幅に発熱量減らしてもらわないと困るけどね。
ファンがうるさいのは消費電力が大きい証拠。
エネルギーも勿体ない。



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