王様物語

早すぎた叫び 2009_09_24

 

もう3ヶ月ぐらい前のことになるのか、Yahooのトップにゲーム開発者の魂の叫び?とかいう記事が載った。
どんな種類のゲームを創っても、販売数が皆同じような本数で、どんなにいい内容でもあまり売れない、売れないと次のゲームが開発できないから予約して買ってくれ、というような内容だったと思う。
創り手が自分で面白いから売れるべきだと主張するのは、なんか違うだろ、と普通は思うところである。
でも、私は買ってあげようという気になった。
叫んでみるのもまんざら無駄じゃない。

その当時発売されたばかりだった『アークライズファンタジア』はいかにもテイルズもどきで、とてもプレイする気にならなかったので、Wiiの『王様物語』をアマゾンで予約しておいた。
人間3ヶ月もすると何を予約したのかサッパリ覚えていなくて、9月3日に送られてきたときには発注したことすら忘れていたのである。
ここ3週間ほど私は毎日少しずつ、このゲームを進めてきた。
なるほど、これはおもしろい・・・、というか、確実にプレイできるゲームだ。
開発者の方が売れて欲しいと思うのも納得の出来である。

例によってゲームの説明はしないので、興味のある方は自分で調べて欲しい。
このゲームはプレイヤーにステップバイステップでゲームを提供していく。
一見自由そうでありながら、確実にプレイヤーを誘導しているな。
一つイベントをこなすと次のジョブが出てきて、行ける範囲が広がって、行ける範囲が広がるとまた新たな課題が出てくる。
新たな課題をクリアすると、新しい街・村ができて、またジョブが増えて・・・という繰り返し。
プレイヤーに対して一歩ずつ確実に成果を提供するように設計されていた。
私の見たところ、序盤から中盤にかけてはほぼ完璧である。
これをプレイした人の満足度は極めて高いはずだ。

これはさすがに売れるだろ、と私も思った。
絵本調の雰囲気も受けそうだ。
ところが、これがまったく売れていないようである。
初週に7千本弱で2週目は統計外。
どれだけ出荷したのか知らないけど、これはさすがに気の毒だな。
もう一回叫んでみたらどうかとも思うのだが、2度目ではYahooに取り上げられることもないだろう。

叫ぶのがちょっと早すぎたな。
3ヶ月も前ではみんな忘れちゃうだろ。
まあ、叫んで買ってくれる人が統計に現れるほどいるとも思えないが。

これほどのレベルのゲームが売れないのは確かにおかしいと思う。
日本の市場は健全でない、という主張は間違っていないな。
ブランド力がないと、何をやっても駄目だ。
ブランドのないところから頑張ろうとしている方には誠に気の毒な話で、ご同情申し上げるとしか言いようがない。



<余談>
3人目の姫を救出した直後でセーブデータが消えた。
一個しかセーブしてなかったから全部やり直し。
誤操作しやすいセーブ画面になっているので、うっかり消してしまったのか?
Zボタンを押した記憶はないのだが・・・。
いまやり直しているけど、2回目は効率よく進むせいもあって、そんなに苦にはなっていない。



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