白旗

白旗 2001_11_30

 

私は大変ご立腹なのである。
先週『Rez』を手に入れられなかった。
金曜日の段階で、既に秋葉原にはなかったのだ。
かなり出荷量を絞ったのではないか。
PS2版はどこにでもあったが、もちろん買うわけにはいかない。
私の意地は空振りに終わり、鬱々とした一週間を送った。
PS2版の方が明らかに良い、という評価を知った上で敢えてDC版を買おうとするのには、それなりの意地があったわけだ。

で、それから毎日のように『Rez』のCMを見ることになった。
CMを流すのは大変結構なことである。
しかし、最後の「プレイステーション!」とは何事か?
ドリームキャストの「ド」の字もないじゃないか!(「ス」はあるけど)
ますますというか、尚更というか、否が応でも腹が立つ。
いわば激怒である。

まあ、理性的に考えれば、当たり前の話だと言えなくもない。
DC版は黙っていても一定量だけ売れるのである。
PS陣営に参入したことを印象づける意味でも、やはり最後は「プレイステーション!」であるべきだろう。
利潤の追求を目的とする彼らに、これ以上の「意地」を要求することは出来ない。
それは紛れもない白旗であった。

失意の私に悪魔が囁きかける。
「いい加減、もう意地を張るな。
 セガだって投げちゃったんだよ。
 お前は良くやった。」

私はその囁きを振り切るように、今後発売されるセガのラインナップを調べてみた。
ほら、あれもこれも、俺はプレイし続けるんだ!と叫ぶために。
ところが予想に反して、DC以外のラインナップに、遊びたいと思うゲームはなかったのである。
『バーチャファイター4』に至っては、絶対買ってやらねえ!とか思う始末だ。

今はまだいい。
年が明けてからも、しばらくはいける。
『スペースチャンネル5 part2』や『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝』なんかは楽しみだ。
しかし、その後は・・・・。
悪魔に囁かれるまでもなく、掲げるべき白旗以外の何ものをも私は見つけることが出来なかった。


<後日談 2001_12_01>
今日秋葉原へ行ったところ、DC版『Rez』、結構入荷されていたようです。
ようやく手に入りました。
しかし・・・・、なんで販促用ステッカーにまで「PS」マークしか入れないのかなあ。
DC版買っているのに、そんなもん寄こすな!
店員さんとしてはサービスのつもりなんだろうけど。


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