この夏一番楽しみにしていたゲームは『新すばらしきこのせかい』。 前作のラストで真のボスみたいな奴が、なぜ渋谷にアンダーグラウンド(UG)を作ったのか、をほのめかすシーンがあって、とにかく結論を知りたかったの、私は。 しかし、私は『新すばらしきこのせかい』を発売日には買わなかった。 なぜならば、NSの体験版をやって疑いを持ったからである。 新キャラに変わっているところからして、また話を引き延ばしにかかってるんじゃないか、と。 だって、デスゲームに戸惑うところからやり直しになるわけでしょ。 十何年も経って、まだ結論に辿り着けなかったら、マジで許せないよ。 ちゃんと結論が出ているのか、確認してからじゃないと買えないと私は思ったのである。 私はネタバレを避けつつ、慎重に情報を探った。 すると、どうやら結論はちゃんと出ているらしい。 それならやってもいいか、ということで、一週間ほど前からようやくプレイし始めたのだった。 折角なので、快適な(はずの)PS4版を。 やってみて、驚いたのはストーリーじゃなくて戦闘。 体験版やったときは全然面白くなかった。 キャラ一人にボタン1個を割り当てて攻撃するんだけど、オートエイムということもあって、ただただボタンを押すだけ。 しかもすぐにガス欠になるんだよね。 酷く退屈な感じがした。 タッチパネルという特徴を失って平凡なゲームになったなあ、という感想だった。 体験版はすぐに止めちゃったよ。 ところが、本編は全然違うの。 仲間が増えて4人になるから。 システムを理解できていないときでも、ガチャプレイでまあまあ楽しい。 たくさんボタンを押せるからね。 しかも理解が進んで、コンボをつなげてシンクロ率を上げるような戦いをすると、より楽しくなる。 大したことをしていないのに、凄く上手にプレイできてる感じがするんだよね。 難易度を上げてプレイすると、ドロップするアイテムの質が上がるように設計されているから、より上手にプレイしたくなる。 一方で、下手な人でも時間をかければなんとかなるように、パラメーターが加算されていく設計になっているところも上手い。 素晴らしい出来だよ。 これがあんまり売れなかったのは、ちょっと不思議というか、不憫ですらある。 体験版って、一番面白いところを体験させないと意味ない。 本編の序盤をそのまま体験版にするのって、普通に考えたら悪手でしょ。 だって、序盤は覚えることばっかりで、大した結果は得られないわけだから。 損したような気持ちで終わって、じゃあ本編を買おうって話になるわけがない。 体験版はいきなり面白くないと。 ストーリーなんかどうでも良いから、4人で戦闘する部分をいきなり体験させれば良かったのに、と思うね。 このゲームの一番面白いところを最初に体験させてこそ、販促効果がでるってもんでしょ。 |