死噛 〜シビトマギレ〜、PS4版

アーリーアダプターを信じられるか 2023_01_03



今のゲームはDL版をセールで長く売ることが大事。
そのためにはリリース直後の評価が高いことと、パッケージ版が値崩れしないことが重要になる。
初期出荷を絞れば値崩れは防ぐことが出来るが、評価に関してはそうもいかない。
最初に高いお金を払って買ってくれるユーザーに満足してもらうよりほかにないのだ。

ところで。
全然知らなかった、『死噛 〜シビトマギレ〜』が発売されていることを。
アマゾンのPS4ソフト限定ランキングの下の方でたまたま見つけた。
前作が面白かった記憶がうっすらとあるし、ここのメーカーさんは結構信用できると思っているので、手に入いるならやらないわけにはいかない。

やってみたら面白かった。
今回は馴染みのある怪異(トイレの花子さんとか)の派生怪異を退治しつつ、ボス的な怪異と対峙する内容。
恐怖演出がパワーアップしているし、何よりちゃんとゲームになっているところがイイ。
怪異を退治する、というか成仏させるために怪異を理解する、そこがゲームになっているのだ。
謎解きに関しては理不尽さを感じない。
主人公や仲間の行動には納得できないところもあるが、そこはまあ目をつぶれた。
続きものだけあって、キャラにある程度愛着もあるからね。
ボス怪異が主人公を婿に迎えようとする展開が少しギャルゲーっぽさを内包している点も、私にとってはプレイしやすかったな。
ちゃんとトゥルーエンドまでプレイできたよ。
結果的には大満足でした。

しかし、実はもろ手を挙げて歓迎できないところもある。
今回からサイドビューになって、耐久力や確率要素などが追加された。
これがメンドイ。
しかも、プレイの喜びに寄与していないように感じられた。
そんなに難しいわけじゃないけど、確率を上げるアイテムを手に入れるためにフィールドを探索したり、耐久力を回復させるためにベースキャンプ(保健室)に戻ったりしなければならないのだ。
単なる時間稼ぎにすぎない、という印象はあった。

これが買い切りゲームの難しいところだな。
割高だって言われちゃうから、プレイタイムを伸ばそうとしてしまう。
今回は実売で8千円ぐらいだから、よりそういう意図が働いちゃったのかな。
結果として、高いお金を払った上に時間も無駄にすることなるのだ。
私は短ければ短いほど嬉しいんだけどな。
やはり、アーリーアダプターと呼ばれるような人たちを信じられないんだろう。
本来、アーリーアダプターと呼ばれる人たちは無駄金を使うことに喜びを感じるもんなんだが。
ゲーマーはケチ臭いからね。


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