私も昔は方眼用紙にマップを描いた、3Dダンジョンものをプレイするときは。 スタート地点が真ん中とは限らないから、思いがけない方向へ地図が伸びっていって、方眼用紙を継ぎ足すハメになったものである。 バインダーに全部挟んでおいたから、親が捨てていなければ、今でも家のどこかに全部あるんじゃないか。 ゲームをクリアした後も、マップは宝物のような気がしたものだ。 しかし、オートマッピングが当たり前になった今では、わざわざ手書きにする必要はないだろうと私は思っていた。 結果としてみんな同じマップになるなら、オートでも何でも一緒だろ。 「世界樹の迷宮」シリーズの評判がいいことは前から知っていたが、どうも胡散臭いような気がして今まで避けてきた。 声のでかい連中は信用できないからね。 ここに来て今更『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』をプレイしたのは、もうどうにもプレイしたいものが見当たらなかったからである。 しかしながら、前提として私は一つ間違っていた。 手書きとはいっても、実際にはオートマッピングに近いんだな。 今いる位置が表示されるし、通ってきたマス目も色塗りされる。 やることは枠線を引いて、アイテムが落ちている場所やイベントが起きる場所に目印を付けておくだけだった。 思っていたほど面倒でもない。 手で描くことが重要なのではなく、マップに価値を持たせることが重要なんだろう。 このゲームではTP(マジックポイントみたいなの)がすぐ尽きてしまうし、使える回復アイテムにも限度があるので、プレイヤーは街まで頻繁に戻ってこなければならない。 ちょっと進んでは戻り、またちょっと進んでは戻る。 普通だったらメンドクせぇなあと思うところなんだが、ちょっと進むことが成果だとこのゲームでは感じられる。 確実に成果が出ている限り、そんなに苦にはならなかった。 イベントボス戦に必要なスキルが足りなくて経験値稼ぎしてるときも、マップが完成するまでは楽しかったな。 完成しちゃうとメンド臭いことこの上なかったが。 一度にどっと進まないから、創り手は楽だろうね。 たくさんマップやイベントを創らなくていいから。 バランス取りは難しいかもしれないけど。 というのも、ヒットポイントに対してダメージが敵味方とも大きく、育て方や戦略で結果は大きく変わってくるからね。 さすがに4作目ともなると、その辺はこなれているのかもしれないが。 終わってみると、凄く遊べるゲームだったという印象である。 そこそこ手強かったし、満足も出来た。 少なくとも、ラジオでも聴きながらやるにはちょうど良かったな。 こんなのでプレイヤーを満足させられるのであれば、お金掛けてゴージャスにゲーム創るのなんてバカバカしくなるだろう。 これが10万本以上売れるんだから、そりゃ続編も出るわけだよ。 |