Agent A - 偽装のパズル、NS版

二匹目のドジョウ 2021_07_14

 

私は任天堂eShopのセールをチェックしていた。
『Abyss:エデンの怒り』がまあまあ面白かったので、二匹目のドジョウを狙っていたのである。
しかし、これは意外と難しい。
安いものはどれもこれもつまらなそうに見えるし、面白そうにみえるものは大抵値引率が低い。
私がセールに求めているのは、絶対的な面白さよりもお得感なのであった。
それでいて、私の時間を費やすだけの価値があることも必要。

結局のところ、ランキングを見るしかなかった。
同じ値段なら面白いと評判の作品に売り上げは集中する。
最有力候補になったのは『Agent A - 偽装のパズル』。
見た目がショボかったので最初はスルーしたのだが、評判の良さでは一番のようであった。
ちょうどセール終了間近だったこともあり、とりあえず買ってみた。
これは、敵対する組織の女スパイのアジトに潜入して、その女スパイを捕まえようとするスパイが主人公の物語。

やってみたら、これは素晴らしかった。
これぞ正に私が求めていた謎解きゲーム。
体裁としては潜入なんだけど、実際は脱出ゲームに近い。
でも、SIMPLEシリーズの脱出ゲームなんかと比べたら、こっちのほうが謎解きの質は上だな。
しかも、謎解きがストーリーに組み込まれた形になっていて、それなりに説得力があった。
これが結構重要で、謎を解くことに価値を感じるのだ。
元が1500円だけあって、ボリュームも満点。
前進と後退しかできない移動が多少面倒だけれども、それほど広くないので、何とか我慢できる程度だった。
満足度でいえば、『Abyss:エデンの怒り』を大きく上回ったな。
これはかつてないほどお買い得なゲームだった。

100円セールもバカにできない。
また100円セールを漁ろう、と思ったが、やはりそんなに甘くはないようだ。
私がやりたいような謎解きゲームはもうない、少なくとも今は。
たまにはちゃんとお金を払ってゲームしろって話なんだろう。
もっとも、最近買ったパッケージのゲームで、『Agent A - 偽装のパズル』より面白かったゲームは存在しないのだが・・・。


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