私は任天堂eShopのセールをチェックしていた。 『Abyss:エデンの怒り』がまあまあ面白かったので、二匹目のドジョウを狙っていたのである。 しかし、これは意外と難しい。 安いものはどれもこれもつまらなそうに見えるし、面白そうにみえるものは大抵値引率が低い。 私がセールに求めているのは、絶対的な面白さよりもお得感なのであった。 それでいて、私の時間を費やすだけの価値があることも必要。 結局のところ、ランキングを見るしかなかった。 同じ値段なら面白いと評判の作品に売り上げは集中する。 最有力候補になったのは『Agent A - 偽装のパズル』。 見た目がショボかったので最初はスルーしたのだが、評判の良さでは一番のようであった。 ちょうどセール終了間近だったこともあり、とりあえず買ってみた。 これは、敵対する組織の女スパイのアジトに潜入して、その女スパイを捕まえようとするスパイが主人公の物語。 やってみたら、これは素晴らしかった。 これぞ正に私が求めていた謎解きゲーム。 体裁としては潜入なんだけど、実際は脱出ゲームに近い。 でも、SIMPLEシリーズの脱出ゲームなんかと比べたら、こっちのほうが謎解きの質は上だな。 しかも、謎解きがストーリーに組み込まれた形になっていて、それなりに説得力があった。 これが結構重要で、謎を解くことに価値を感じるのだ。 元が1500円だけあって、ボリュームも満点。 前進と後退しかできない移動が多少面倒だけれども、それほど広くないので、何とか我慢できる程度だった。 満足度でいえば、『Abyss:エデンの怒り』を大きく上回ったな。 これはかつてないほどお買い得なゲームだった。 100円セールもバカにできない。 また100円セールを漁ろう、と思ったが、やはりそんなに甘くはないようだ。 私がやりたいような謎解きゲームはもうない、少なくとも今は。 たまにはちゃんとお金を払ってゲームしろって話なんだろう。 もっとも、最近買ったパッケージのゲームで、『Agent A - 偽装のパズル』より面白かったゲームは存在しないのだが・・・。 |