Steamのお勧めに出てきたこのゲームの評価を見た時、凄い!と思った。 発売から2カ月弱で評価数2000を超えていて、しかも好評価が98%なの。 こんなの見たことない。 これは買わなきゃ、と思ったのが『三相奇談』。 しかし、私は気づくべきであった。 日本語のレビューが少ないことに。 これは中国ネイティブのゲームなのである。 これが実は大問題であった。 ゲームシステムとしては割とオーソドックス。 2Dフィールドで謎解きを行うアドベンチャーゲームである。 主人公たちは人間ではなく、動物が何かのきっかけで人間のように変化したアヤカシと呼ばれる連中。 何をするかが常に明示されているし、範囲が限定されているので、そんなに困ることはなかった。 つまるところ、ストーリーを楽しむゲームなのだが、ここが問題。 話が全然頭に入ってこない。 ベースが中国語だから、登場人物の名前が中国風で馴染みにくい。 名前だけでなく固有名詞も中国風で、かつ漢字使いが日本とちょっと違うんだよな。 翻訳がヘタなわけではないのだが、とにかく読みづらいというか、頭に入ってこない。 序盤はめちゃめちゃ眠かった。 返品しようかと思ったのだが、寝てしまって返品期限を超えちゃった。 やむなく最後までやった次第である。 最後までやってみたものの、やっぱりピンと来ない。 言葉の壁だけじゃなく、文化の壁もあるんだな。 世界観に中国の民話や伝承が入ってるらしいのだが、その辺の知識がないからピンとこないのである。 主人公たちがなぜこの事件に挑んでいるのか、よく分からないんだ。 動機が弱いから、こっちもあんまりやる気にならない感じ。 ただし、中国のプレイヤーがこれを高評価する理由は分かるよ。 極めて上手にまとまっていた、最後は。 どこか見たことがあるような展開で、斬新とは言えないが。 このゲームで私が一番気になっていた、動機が弱いのではないか?という疑問にもきっちり答えを出してくれた。 中国の文化を理解できる人がやれば、たぶん最高のゲームなんだろう。 日本向けにはテキストを変えた方がいいかもしれないが。 いったん英語に訳したものをもう一回日本語に訳した方がイイんじゃないか。 なまじ漢字が残っていると、中国文化を理解しているという前提がテキストに入っちゃうから。 漢字抜きで理解させるようなテキストであれば、もっと分かり易かったかもしれないね。 |