SIEのアクションゲームは作りが雑、いきなりだけど。 ステージの形状に根拠がなく、雑魚敵が等距離に配置されるケースが多いのである。 私はゲームを見るとき、マージンの設計から創り手の狙いを推測するのだが、SIEのゲームはさっぱりわからないんだ、何を考えているのか。 だから、SIEのアクションゲームはやらなくてもいいか、と私は思っているのである。 にもかかわらず、今回『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』をプレイしたのは、かなり緻密に設計されているらしいという情報を目にしたからだった。 しかし、プレイし始めたころは、どこがやねん!と思わざるを得なかった。 ステージは出来合いのパーツを組み合わせたような感じだし、敵の配置にも特に根拠を感じなかった。 最初は難易度が低いから、やむを得ないんだろうけど。 少しはやるな、と感じたのはタイムアタックステージだった。 クリアタイムによって報酬が変わるせいか、さすがにマージンの設計はきっちり出来ていて、これは楽しかった。 奥行きが掴みにくい割に落下即死だったり、そのくせリスタートが遅かったり、ちょっとイライラはしたけど。 最後の方までプレイを進めていくと、確かにきっちり作られている印象は受けた。 グリップ(スポンジなどを掴む)からのジャンプなんかは特にマージンが小さめで、LRの操作に習熟して欲しい意図は感じられた。 その割に抵抗感があんまり気持ちよくなかったのは残念だったが。 ラチェットなんかに比べると、PS5のコントローラーにまだ慣れてない感じはあった。 総じてみれば、噂にたがわぬ出来だった。 SIEらしからぬ、きっちりとした作りで。 BGMとステージが同期しているステージもあったしね。 それなりに面白かったよ。 ひょっとしたら、見た目で損しているのかな。 ステージが地味だし、キャラクターに全く魅力がない。 だって主人公のリビッツは、どう見てもメガテンのモコイにしか見えないもの。 リビッツがどんなに目を輝かせたところで、私は愛着が持てなかった。 |