『ルーンファクトリー5』。 これはもう買う段階から悩ましいゲームだった。 頭身が高くなっていて、見るからにダメっぽかったの。 プレイするまでもなく処理が重くなることは予想されたし、カメラが近くなって一画面中に表示される情報量が減ることも容易に予想できた。 だから発売直前まで買うつもりはなかったのだが、ほかに遊びたいゲームがなかったので、つい注文してしまったのである。 このゲームには買ってからも悩まされた。 とにかく快適にプレイできない。 バグがどうこうの問題じゃないよ。 ロード時間が長いだけでもない。 処理が重くて快適に操作できないんだ。 野良仕事をしていても、隣のマス目に移動するのが難しいの。 入力にバッファが入っていて、ボタンを押しすぎると、同じ場所で同じ事をやっちゃう。 遅いもんだからイライラして、ボタンを余計に押しちゃうんだ、これが。 慣れると多少は楽になるんだけどね。 処理が重くても、それに見合った喜びがあればまだ納得できるよ。 でも特にそれもないんだ。 象徴的なのが、キャラ同士の会話シーン。 3Dのキャラとその立ち絵が同時に表示されるんだけど、ほぼ同じ絵で、同じサイズなの。 全然意味がない。 立ち絵を表示するんなら頭身を高くする必要ないじゃん。 こんなんだったら、『4』の方が断然優位だよ。 それでもなお悩ましかったのは、ギリ遊べないレベルでもなかった、という点。 ちょっと我慢すればプレイできないこともなかった。 戦闘なんかはそもそも期待してないから、ショボくても気にならないしね。 せっかくだからメインストーリーだけは終わらせようか、と思う瞬間は私にもあったのである。 しかし、それは違うと思いなおした。 我慢してまでやるもんじゃないな。 プレイするなら、やっぱり楽しくないと。 私は断念すると決意した。 普通なら恥ずかしいから、最初からやっていないことにするんだけど、このゲームは別にいいでしょ。 このゲームを断念したからといって、恥ずかしいことは何もないと私は感じているのである。 |