ルーンファクトリー3

人生って忙しい 2010_09_09

 

人生をゲームのモチーフにする。
それは誰でも思いつくことだけど、実際にはなかなか難しいことである。
だって人生ってそんなに劇的な毎日じゃないからね。
たいていは単調な日々の繰り返し。
そんな劇的じゃない日々をゲームにすることに挑んでいるのが「牧場物語」シリーズだろう。
面白い試みだとは思うが、GCの『牧場物語 ワンダフルライフ』をやった感じでは、私みたいなせっかちには合わないと思った。

一方で、「牧場物語」から派生した「ルーンファクトリー」というシリーズがあるのは知っていた。
モンスターとかが出てきて、ちょっとRPGっぽいとか。
色物っぽい気がして今まで敬遠してきたのだが、『ルーンファクトリー3』をやってみたら、これは面白かった。
なんといっても毎日が忙しいのである。

基本的に何をしなければならない、ということはないのだが、何かをしようとするとお金がいる。
そうするとお金を稼がなければならないから、農作業するか、魚を釣るか、モンスターと戦うか、何かしなければならない。
そうすると、それを上手くこなすのにまたお金がいる。
農作業にしても釣りにしても割と結果が出やすいのが良いところで、割とお金が簡単に稼げて好循環が生まれていく。
上手くいくから、どんどんやりたくなってくるんだろう。
またやりたくなるように、アイテムやら料理やら小さな目標が次々出てくるのだ。
極めてコンパクトなデザインの中に良くこれだけ詰め込んだなと思えるほど。
月に数回の固定イベントもいいアクセントになっている。

私なんかはもっぱら畑仕事が中心だな。
朝6時に起きて、まずは畑に水やり。
収穫しつつ、新たに得られた種をまいたりしていると、大体お昼になってしまう。
それから住民の依頼を引き受けて、好感度あげに勤しむ。
住民の多くはお嫁さん候補だからな。
時間が余ったら、ダンジョンを探検。(ダンジョンというほどのものではないが)
夜になったら、薪割りや料理、武器のレベルアップなんかをやっていると、あっという間に一日が終わる。
全く空き時間がない。
凄い充実感だ。
90倍速で時間が進んでいるんだけど、体感ではもっと早く過ぎているような気がする。

ちょっと頑張り過ぎちゃって、1年目の秋でもうエンディングに近づいているような気がしてきた。
折角レベルアップさせた種とかどうなっちゃうんだろ?
蒔いて収穫したいよ。
2年目になる前にエンディングとか来られると困るな。
もっとやっていたい。

このゲームはちょっと違う感じがする、「牧場物語」とは。
こんなに濃密なゲームじゃなかったはずだ。
本家より『ルーンファクトリー3』の方が人気があるのも頷けるな。
毎年のように新作が出て、少しずつ進化しているシリーズだから、「牧場物語」も変わっているのかもしれないが。


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