近年、経営者はスペシャリストである、と言われる。 経営者は「経営者」という専門職であって、優れた経営者に業種は全く関係ないというのだ。 日本マクドナルドの社長がアップル出身だったり、京セラの会長がJALを立て直したりするわけである。 昔はホンダみたいに「社長は技術畑から」って話の方が世間受けが良かったもんだけど、今どきはやっぱ違うんだろうな。 それでもゲームは違う、よく分かっている人が経営者にならないとダメだ!なんて言い分が果たして通用するものなのかどうか・・・。 『ルイージマンション2』をプレイしたからには、どうしても『1』をプレイしないわけにはいかなかった。 今更のようにGCコントローラーを引っ張り出してプレイしてみたのだが、なるほど『2』は『2』だな、という印象だった。 『1』よりも『2』の方がずっと洗練されている。 割と平凡な評価だった『1』の反省があって、『2』のクオリティが高まったんだろう。 『1』をプレイしていなかったことは、私の相場感に全く影響を与えなかった。 右アナログスティックがある方が面白いだろう、と思った点に関しても、必ずしもそうではなかった。 右親指はライトを操作しなければならないので、慣れるまで相当煩わしい。 で、慣れた頃に終わる、という案配。 『2』よりも『1』はアクション寄りなので、裏面も含めて繰り返しプレイしてもらおうという設計なんだろうな。 それよりも何よりもこの『1』で一番気になったのは、右アナログスティックの上下がリバースになっていたこと。 上下がリバースってのは、操縦桿を操作する場合など一部を除いて全く直感と一致しない。 掃除機の上下も、視点の上下も、どうやってもリバースにはならないでしょ。 なぜリバースにしたのかといえば、おそらく初めて搭載した右アナログスティックを如何にゲームにするか、を考えたからだろうな。 出来ないようにすることがゲームだからね。 吸い込み判定が異様に狭いのもゲームを追いかけていたからなんじゃないか。 この頃の任天堂には「直感的」というキーワードがなく、ゲームのことばかり考えていた様子が窺える。 テレサを吸い込むときはロックオンが掛からないので、動きながら右アナログスティックを操作しなればならないのだが、10年前ならともかく今だと投げ出す人もいるんじゃないか。 耐えられる負荷の水準はどんどん下がってきているからね。 慣れで上下リバースを選択する人は確かに一定量存在するけど、いまの任天堂だったらリバースをデフォルトにはしないんじゃないかな。 エンドロールを見ると、この頃の任天堂には岩田がいない。 こういうのを見ると、やっぱり岩田は必要なんじゃないかって気がするんだ。 岩田なら変なのが上がってきても止めてくれるだろう、という根拠のない期待は持てる。 今期の営業利益1000億円を達成できなければ辞める、的な発言をしたそうだけど、岩田が辞めてどうするんだ? 証券会社から変なのが来て、スマホ向けのソーシャルゲームとかやり始めたら、それこそゲームの世界は終わりだぜ。 |