人形の傷痕、アンドロイド版

昔の悪者は生き生きしてた 2015_08_25

 

もう疲れた。
毎日毎日『スプラトゥーン』三昧。
他のゲームを座ってプレイするのは不可能だ。
仰向けに寝転んで、いつ寝てしまってもいいような状態でゲームがしたい、と思った。
幸いにして、ベッドにはアームでアンドロイドタブレットが固定してある。
これで何か遊べるものはないかと私は検索していた。

そこで見つけたのが、『人形の傷痕』。
評判の良いアドベンチャーゲームらしい。
無料だし。

やってみたら、意外と骨のある作品だった。
フラグを立て間違えると、容赦なくゲームオーバーになる。(ヒントがあるから大抵は困らない)
正解だけ選んでいくとすごく短いお話なんだが、試行錯誤しながらやっていくから、割とボリュームもあるように感じられた。
それなりに達成感はある。
無料にしてはよく出来ていた。
8ビットパソコン時代のアドベンチャーゲームみたいな雰囲気もあって、懐かしい感じもあったな。
評判が良いのも納得。

しかし、実を言うと、最初からずっと私は、こんな話は受け入れられないと思っていた。
研究室に所属する失踪した姉を探す妹が主人公のお話なのだが、今どき人ひとりをいなかったことになんか出来ないよ、なかなか。
大学に所属していたら、どんなに閉鎖的な研究室だろうと、大学側で学生の情報は持ってるからな。
変な話だなと思いながら進めていくと、話は意外な方向に進んでいくんだけど、やっぱり私は納得できないかな。
今どき、政治家にしろ、企業にしろ、大学の研究者にせよ、そんなパワーないだろ。
ちょっと叩かれたら、一巻の終わりだぜ。
リアリティがなさ過ぎるんじゃないの?と私は思っていたのである。

ところが、クリアしてから調べたら、なんとこのゲーム、『RPGツクール95』で元々創られた作品だったそうだ。
どうりで古くさい感じがするわけだよ。
そう思うと、昔はこんな話でもリアリティがあったんだな、と納得できる。
昔は悪者も生き生きしてたもん。
いまじゃ、悪い事してそうなお偉いさんを見つけるだけでも大変だよ。


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