もう疲れた。 毎日毎日『スプラトゥーン』三昧。 他のゲームを座ってプレイするのは不可能だ。 仰向けに寝転んで、いつ寝てしまってもいいような状態でゲームがしたい、と思った。 幸いにして、ベッドにはアームでアンドロイドタブレットが固定してある。 これで何か遊べるものはないかと私は検索していた。 そこで見つけたのが、『人形の傷痕』。 評判の良いアドベンチャーゲームらしい。 無料だし。 やってみたら、意外と骨のある作品だった。 フラグを立て間違えると、容赦なくゲームオーバーになる。(ヒントがあるから大抵は困らない) 正解だけ選んでいくとすごく短いお話なんだが、試行錯誤しながらやっていくから、割とボリュームもあるように感じられた。 それなりに達成感はある。 無料にしてはよく出来ていた。 8ビットパソコン時代のアドベンチャーゲームみたいな雰囲気もあって、懐かしい感じもあったな。 評判が良いのも納得。 しかし、実を言うと、最初からずっと私は、こんな話は受け入れられないと思っていた。 研究室に所属する失踪した姉を探す妹が主人公のお話なのだが、今どき人ひとりをいなかったことになんか出来ないよ、なかなか。 大学に所属していたら、どんなに閉鎖的な研究室だろうと、大学側で学生の情報は持ってるからな。 変な話だなと思いながら進めていくと、話は意外な方向に進んでいくんだけど、やっぱり私は納得できないかな。 今どき、政治家にしろ、企業にしろ、大学の研究者にせよ、そんなパワーないだろ。 ちょっと叩かれたら、一巻の終わりだぜ。 リアリティがなさ過ぎるんじゃないの?と私は思っていたのである。 ところが、クリアしてから調べたら、なんとこのゲーム、『RPGツクール95』で元々創られた作品だったそうだ。 どうりで古くさい感じがするわけだよ。 そう思うと、昔はこんな話でもリアリティがあったんだな、と納得できる。 昔は悪者も生き生きしてたもん。 いまじゃ、悪い事してそうなお偉いさんを見つけるだけでも大変だよ。 |