3DS用のゲームの場合、下の使い方に私はいつも注意を払っている。 私は2画面であることそのものには全く優位性を感じていないので、せめて上手い方をして欲しいと思っているのである。 そういう観点で『ポケットモンスター サン』を見ていくと、概ね良好であった。 ポケリフレ(ポケモンをお手入れするモード)はポケモンを直接触るようになっているし、ポケリゾート(使ってないポケモンを活用するモード)も下を直接操作する。 差分入力みたいなマズイ使い方を一切してないところは良かった。 アイコンが端に寄ってるのもいいな。 指でアイコンを押しやすい。 しかも、あんまり見ない情報アイコンを内寄りに配置しているあたりは、よく考えられていると思う。(余談だが、PSVitaのセーブ・ロード画面はいつまで経っても改善されないな) まずまず無難に設計された下の使い方の中でも、特に目新しいのがロトム図鑑。 ロトムというでんきポケモンが図鑑の中に入って一体化したポケモン図鑑のことである。 大雑把に言ってAIに近いような印象を受けた。 これはアリなんじゃないか。 プレイヤーは目線を動かすのをイヤがるから。 となれば、下はAIに任せちゃって、見ようが見まいが勝手に下で動いている、という手はあり得る。 一画面でも出来る話なので、特段2画面を上手く使っているわけじゃないが、少なくともマイナスにはならないだろう。 これはこれで活用できる、と初めは思った。 ところが、ロトムは全く何も活躍しなかった。 イベントが終わった後で、次に何をするかをつぶやくだけ。 アニメ版の方ではかなり活躍してるのに。 これはヒロインが実質的にナビゲーター役をやっているから出番がなかった、とも言えるのだが。 エンドロール後、とある事情でヒロインがいなくなって、いよいよロトムの出番か、と思いきや、また別のナビゲーターが現れた。 結局なにもなかったよ。 下をAIに任せて、何かいいことがあるのかどうかもよく分からないまま。 なんだか勿体なかった。 今後も2画面が続くなら、また試す機会もあるのだろうけど。 3DSはそろそろ終わりそうだし、次はないかもね。 NSでテレビ画面と合わせて2画面になるような使い方が出来ればいいのだが・・・。 |