Wiiって、あっという間に終わっちゃったな。 トップシェアだったのに、これほど早く終息したゲーム機は他に思い当たらない。 サードパーティーが企画した作品が遅れて完成するから、普通は次世代機が発売されても2〜3年は新作が出続けるもんなんだが。 あの状況では、Wii版の『天空の機士ロデア』を発売できなくてもやむを得なかったかもね。 もうちょっとWiiの寿命が長ければなあ、と思わずにはいられない。 それほど、Wii版の『天空の機士ロデア』は素晴らしかった。 WiiUで遊びたいゲームが何にも見当たらないから、『ロデア・ザ・スカイソルジャー』を買ってみた。 そしたら、初回限定でWii版がついてきたんだ。 元々Wiiで開発していて、完成してたのに発売する機を逸してしまったものらしい。 試しにWiiU版とWii版をやり比べてみたら、圧倒的にWii版がプレイしやすかったから、それ以降はWii版しかプレイしてない。 これはWiiリモコンを上手く使ってるよ。 Wiiリモコンが精度を出せるのはポインティングだけ。 だから、そこはゲームにする。 でも、Wiiリモコンは人間側が補正することでポインティング精度を出しているので、あんまり速い動きには追従させづらい。 だから、落下スピードを極端に遅くして、空中に浮いているうちに余裕を持って次のポイントを指定できるようなバランス取りにしてある。 それでいながら、マップが頭に入ると嘘みたいに高速でプレイできた。 超気持ちいい。 精度が出せない加速度センサーは軌道にカーブをかけることにだけ使っているのも、創り手のWiiリモコンに対する理解の深さを感じるな。 ヌンチャクを使わないことも私は大賛成。 ヌンチャクを使うということは、それがゲームが組み込まれることになるので、却ってスピードが死んじゃうだろう。 Wiiリモコンだけで、それもボタン二つだけにしたところは、正解だと私は思うな。 余計なことをしない姿勢がWiiには必要だったんだ。 任天堂以外はまるでWiiリモコンを上手く使いこなせなかった印象があるけど、最後の最後に、それもおまけだけれども、素晴らしいゲームが出てきたよ。 これは面白かった。 いかにも中さんらしい高速3Dアクションゲームなんだけど、Wiiリモコンを使う分、新鮮さがあったな。 ラスボスは溜め込んだ残機を全部吐き出すほど死んだから、それなりにゲームをやったっていう満足も得られた。 ホントに、もうちょっとWiiが長生きだったらなあ、と思うね。 いくら何でも、これほど話題にならないってこともなかったろうに。 こんな形でも日の目を見られて、それはそれで良かったのか。 |