子供の頃は給食がイヤで、早く高校生になりたいと思った。 高校生になったらなったで、早く大学に入って楽になりたいと思った。 さすがに大学時代は楽しかったが、就職浪人するに及んで、早く真っ当な社会人になりたいと思った。 ところが今になったらなったで、好きで大人になったんじゃないんだよ!と言いたい気分なのである。 言いたい相手は『バトルネットワーク ロックマンエグゼ2』そのもの、というよりは、それを創った人達だろうか。 『バトルネットワーク ロックマンエグゼ2』は、とにかく凄いゲームだった!と一ヶ月に及ぶプレイを終えた私は力説しておきたい。 何が凄いって、戦闘部分が凄い。 面白すぎ! アクションゲームにカードの効果を組み合わせたゲームデザイン。 いくら「カード流行り」だからといっても、こんなまとめ方があるなんて! RPGの体裁を取るゲームの戦闘部分で、これほど面白く、そして密度の濃い作品にはお目にかかったことがない。 ゲーム史に残る作品なのではないか。 なにせ、(このゲームには敵を倒すためにかかった時間「デリートタイム」という概念があるのだが)雑魚戦の平均デリートタイムは10秒ぐらいなのだ。(最短は0秒06だった!) いったいどうしたらこの戦闘部分の面白さを説明できるのだろうか。 もっとも、私はそれを説明することに興味がないので、疑う方はその目でその指で確かめてもらうほかないのだが。 ところで、この『バトルネットワーク ロックマンエグゼ2』のプレイしていて、私は凄くイヤだな、と思うことがあった。 マップが冗長だったのである。 無駄に広い。 必ず意味のない行き止まりがある。 ワープゾーンはない。 おまけに、どっちへ進んだら目的地に着くのか判らない。 よく道に迷って、やたらと戦闘した。 それはそれで楽しかったし、それがこのマップ構成の狙いであることもわかるのだ。 だって、戦闘部分はメチャメチャ面白いんだから、どれほど戦闘させても構わないだろうって。 私が子供だったらそれで良い。 子供は飽きるのは早いが、飽きるまではしつこく遊んでくれる。 そこに打算はない。 また、実際このゲームの狙っている年齢層は10〜12才ぐらいだと思われる。 しかし、こちとら大人である。 ついつい先を見通してしまう。 結果が同じだったら、苦労は少ない方が良いかな、と思ってしまうのが大人なのだ。 つまり早く目的地に着きたかった。 どっちが悪いの?といえば、もちろん私が悪いわけだが、しょうがないじゃない! だって、子供に戻りたいって思っても、戻れないんだから。 ゲームが合わせてくれなくちゃ。 恐らくこの『バトルネットワーク ロックマンエグゼ2』には続編が創られることだろう。 登場人物とか時代設定は変わっても構わないが、このゲームを終わらせるのはあまりに惜しい。 だが、その際には、無駄なマップは作らないでね、とお願いしたい。 入力年齢によってマップが変わるとかでもいいけど。(もちろん、お年寄りには優しく) |