世間では『宇多田ひかる』が大ブームだ。 私は平素、全くと言っていいほど音楽を聴かない。 しかし、さすがに聴かないとまずいかなあと思い、レンタルしてきた。 思いの外はまってしまい、ノリノリで歌っていたら隣の住人に怒られる始末。 音楽という奴は恐ろしい存在だ。 ふと気がつくと、知らぬ間に1時間や2時間は経ってしまう。 なんと心地よく楽な時間だろう。 私はいつもゲームしているときの自分を思う。 我慢の連続だ。 何でリセットを繰り返しているんだろう? 何で単調なレベル上げに耐えているんだろう? 何で敢えて難易度を上げて戦うのだろう? それはその先にある喜びを求めているからだとわかっているけど、時には投げだしたくなるときもある。 なんの努力もなく心地よさを味わうことの出来る音楽に、多くの若者が流れていくことを責めることは出来ない。 あまりにも強力なライバルだ。 右肩上がりの成長を続けてきたゲームのライバルは、何も古参の音楽だけとは限らない。 メールもそうだ。 私にとって、はじめは実用的な意味合いしか持っていなかったが、書いているうちに楽しくなってホビーになりつつある。 DCの通信機能が、メールばかりに使われることをおそれるメーカーさんの話が雑誌に載っていた。 さもありなんである。 実はこうやって文章を書いている間にも、時間は刻一刻と過ぎていく。 ゲームしてないのである。 文章を書くのは、それが楽しいからだ。 ひょっとすると多くの人がゲームから離れていくのは、必ずしも大人になるからではないかもしれない。 それぞれに「これはっ!」という自分なりの何かを見つけているのかも。 生涯一ゲーマーでありたいと思う。 ゲームだって一つの選択肢になり得るはずだ。 しかし、それはいつか覆されるかもしれない。 それでも今はゲーマーなんだと強く思う。 |