マリオ&ソニック AT リオオリンピック

ひとりで遊ぶもんじゃない 2016_08_02

 

私はオリンピックに全く興味が無い。
普段見てない競技に、オリンピックだからといって興味を示すのは卑怯な気がする。
そもそもスポーツなんてのはテレビゲームと同じで、人為的に決められたルールのもとで勝敗を競うもので、そのルールに本質的な価値があるわけではない。
価値を感じる人間にだけ価値があるのだ。
普段価値を感じないスポーツに対してオリンピックの時にだけ価値を感じるということは、即ちオリンピックに価値を感じているだけなのであり、私はそれを潔しとは出来ない。
だから、普段と同程度にしか関心を示すつもりはないのである。
それ故にいままで「マリオ&ソニック」シリーズは一度もやったことがなかった。
今回『マリオ&ソニック AT リオオリンピック』をプレイしたのは、ホントにもうなんにも無かったからである、他に。

てっきりWiiリモコンを使うのかと思って久々に電池を入れ替えたのだが、思ってたのと全然違ってた。
基本的にはコントローラーを普通に使うゲームである。
必ずしも同一性は重視していない。
如何にボタン2つで対戦を面白くするかにフォーカスしているようだ。
ラグビーのゲームを初めて見るから興味があったのだが、競技を再現することより、初めてやる人同士でも楽しくプレイできることを意識している様子が窺える。
実際に対戦したことはないから、推測に過ぎないが。
すべての競技について説明不足な印象を受けるのだが、おそらく説明するとそれが攻略法になってしまうからだろう。
対戦するものについては、あまりゲームに習熟して欲しくないと創り手は思っていそうな気がする。

ネットで対戦できるのかと思いきや、それはない。
『Wii Sports Club』みたいな楽しみ方は出来ないんだな。
ネット上から他人のMiiを引っぱってきたり、ゴーストデータと戦うことが出来るだけみたいだ。
これは困ったね。
完全にパーティーゲーム寄りなんだな。
ひとりではどうしようもない。
なまじワールドレコードが見えちゃうから、100m走の世界記録に挑戦しようという気持ちにもならないよ。
記録がすごすぎるもん。
ちょっとやってみた感じでは、1000位にすら入れなさそう。

雰囲気はすごくイイから、ホントはもうちょっとやりたい気持ちもある。
セガっぽい色使いとサンバ?的なBGMが南国の雰囲気とマッチしていて、画面を見ているのが気持ちいいんだ。
でも、残念ながらひとりでは無理かな。


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