Wikiによると3DS用ゲームカードの最大容量は現在4GBなんだそうである。 4GBっていうと、1層DVDに近い容量だってことになる。 技術の進歩は留まるところを知らない。 3DSの方が画素は少ないわけだし、ムービーゲームだって作れるわけだ。 コストが掛かるからおそらくあんまり流行らないだろうとは思われるが、FFみたいに少し高めの値段付けが出来るタイトルであれば、あるいは出来たのかもしれない。 『ブレイブリーデフォルト』のオープニングムービーをみたときに、あれっ?と思ったのは、暗い部分にブロックノイズがのっていたことである。 それは3DSのせいじゃない。 エンコーディングの問題だ。 おそらく圧縮率の高いエンコーダーを使ったんだろう。 たくさんムービーを入れるために画質を落としたのかな、と最初は思った。 ところが、プリレンダリングのムービーは結局この一回きり。 これは意外だった。 このゲームは懐かしい感じがする。 システムのせいもあるんだろうが、物語の描き方からしてFF5とかFF6あたりの延長と考えた方がスッキリするぐらいだ。 むしろFF7からの方が異質なのではないか。 あの頃は記録媒体がCD-ROMになって、データ垂れ流しのゲームがウケたり、とにかくポリゴンで3D表示しなきゃって時代だったからな。 今になってみると、変な時代だった。 『ブレイブリーデフォルト』なんかだと、3Dで処理はされているが、敢えて高精細なテクスチャーを貼った平面ポリゴンを奥行き方向にずらして背景をつくり、それにデフォルメ調の3Dキャラを重ねて、3Dなのにむしろ2D的な印象を与えるように創ってある。 こんなのでも十分に楽しめるのにね。 こうしてみると、結局戻ってきたのかな、という気もする。 ムービーが目新しかった時代は終わり、もう一回SFC時代からやり直しってことになったんじゃないか。 あの時代よりも圧倒的に高いパフォーマンスを有し、十分な容量を備えながらも、今更ムービーには頼れないし、殊更に3Dをアピールしても意味が無い。 ずいぶん時間は掛かったけど、あるべき姿に収斂しつつあるのかもしれないよ。 くだらないことにお金をかけるよりも、プレイヤーの想像力に任せた方がいい。 それで安くて面白ければ言うことなしじゃん。 『ブレイブリーデフォルト』はそう思わせてくれるゲームだったな。 |