大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

理由は後付け 2019_01_03

 

私はゲーム話を書く。
世の中にゲームのレビューを書きたいヤツは山ほどいるわけで、そんなモノを書いても私は満たされない。
私はあくまでゲームをする自分を書きたいのである。
それでも、何かしら書こうとすれば、それに理由付けはしなければならない。
理由付けのない文章には説得力がないし、それこそが自分の貢献でもあるからだ。
しかし、それは大抵後付けであって、ゲームが売れるか売れないかといった現実にはまるで関係ない。
それが証拠に『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』はメチャメチャ売れているのである。

私はあんまり「大乱闘スマッシュブラザーズ」が好きじゃない。
というか、その昔64版だったか?をやって、何が面白いのか全く理解できなかった。
まあ、ひとりでやって面白いゲームではないのであろう、と私は結論づけた。
私は今もひとりである。
NSで『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』をやったところで面白いはずはないのだが、今世代最大級のヒット作をやらないわけにもいかないでしょ。

やってみたら、酷い有様だった。
チュートリアルがない。
ボタンの説明すらない。
放っておくと自動で始まる説明動画にはボタン名が書かれていないのである。
あれはなぜなのかな?
カスタマイズする人が多いからなのか。

ゲーム画面下の数字が何を意味するのかも分からない。
勝利条件が分からない。
有無を言わさず吹っ飛ばされる時と戻って来られる時の違いが分からない。
アドベンチャーモードから抜ける方法が分からない。
キャラクターの交代方法が分からない。
そもそもスピリッツって何?
もう分からない事だらけ。
こんなのあかんやろ、と私は思った。
案の定、Yahooのトップにネガ記事が掲載される始末だよ。
こんなゲーム、中古が溢れまくってすぐに値崩れするだろ!と思ったら、そんなことはまるでない。
ちょっと過去に見たことがないほどのペースで売れていくのである。
スプラ2も抜きそうな勢い。

結局のところ、かんけーねーんだよな、ゲームへの導入が上手いかどうかなんて、売り上げには。
ユーザーに買いたいと思わせる訴求力は、そんなところにはないのだ。
自分が今まで書いてきたことが、全く無意味であったと知らされることとなった。

アドベンチャーモードぐらいはやりましたよ、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』。
まあ、面白くないことはないけど、特にやり続けたいとは思ってないね。
強いて言うなら、携帯モードでも据え置きと遜色ないゲーム体験が出来るところは素晴らしいとは思う。
据え置きと携帯で同じコントローラーを使える特徴が活きた。
携帯モードでもHD振動が体験できるし、音と振動の方向が一致するので、吹っ飛ばしたときの気持ちよさは携帯モードの方が上かもしれない。
子供達の世界では、持ち寄り対戦ツールとして必携になっているのだろう、と想像は出来る。
しかし、それも所詮は後付けか。


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