イツワリの令嬢少年、STEAM版

文句を言ってもいいものか 2025_11_30



無料のゲームに文句を言ってもいいものなのか?
今どきは時間の方が大事だから、無駄な時間を使わせやがって!と主張できなくもないが、勝手にプレイしたのは自分だからな。
むしろ個人製作でよく頑張った、と言ってあげるべきなのかもしれない。
これから書く『イツワリの令嬢少年』はそんなゲームです。

Steamでこのタイトルを見つけたら、ちょっと興味が湧くでしょ。
少年なのに令嬢なんだから。
いわゆる男の娘ってやつかなって思うじゃん。
サクッと終わるアドベンチャーゲームらしいし、無料なら試しにやってみてもイイ。

やってみたら、これは設定がぶっ飛んでいた。
政略結婚のために女の子として育てられた男の子の身分違いの恋を成就させてあげよう、というところから物語は始まる。
男だろうが結婚してしまえばこっちのものっていう父親がいかれていた。
この辺はタイトルに引けを取らないほど興味をひかれたな。

しかし、ゲームとしてみると、そう大した内容ではない。
屋敷の中をうろうろしてフラグの立つ場所・人を探すだけ。
特に面白くは無いな。
部屋から出た時に向きが変わるせいで、ちょっとストレスを感じた。
そもそもの話、3Dにせず2Dでやれば、ほぼ無負荷なわけだし。

物語を悪いとは言えない。
少なくともぶっ飛んではいる。
ただちょっと登場人物の思い込みが強過ぎたり、行動が突発的過ぎるわな。
おそらくキャラの描き込みが不足しているんじゃないかな。
個人製作のわりにキャラボイスがついていて、これがまたへぼいんだよ。
断定はできないが、たぶん素人なんじゃないかな、大半が。
キャラを立てることにあんまり寄与していない、音声は。

一応、トゥルーエンドと思しきものに到達して、エンドロールを見た感想としては、よく頑張ったと言ってあげたいとは思う。
無料なのに、有償協力者がいることに驚いた。
お金を出してでも、これを創りたかったんだよ。
大したもんだ。
私なんか子供のころから、どんなに小さなゲームであっても完成させたことがないからね。


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