ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団

RPGオタクが創ったゲーム 2016_09_14

 

最近、ゲームが発売されなさ過ぎ。
もうあらゆるゲーム機において、数が足りない。
発売される数少ない作品にしても、めぼしいのは続編だったり、ジャンルが偏ってたりして、どうにもならん。
PSVitaのラインナップを眺めてみると、やってもいいなと思うのは一つしかなかった。
目につくオリジナル作品といえば、『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』ただ一つ。
しかし、3DSは3DSで何にも無くて、いまやるとスケジュール的に『世界樹の迷宮V』とバッティングするじゃん。
どうするかと迷いに迷った挙げ句、やむを得ず『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』をやり始めたのは6週間ほど前のことだった。
やっと終わったよ。
メチャクチャ面白かった。

たぶん「世界樹」をギャルゲーっぽくしたような感じなんだろうと思ってプレイし始めたのが、その点については別に書きたい。
予想に反して、オタク向けはオタク向けでもRPGオタク向けのゲームだった。
とにかく、どこかで見たことあるような要素は全部盛り込みました、といわんばかりのパラメーター量。
いちいち説明してられないよ。
たぶん創ったヤツもRPGオタクなんだろう。
もっともパラメーターが多いということは、一つ一つの効果は小さいわけで、実はそれほど気にしなくてもプレイは出来る。
まずプレイヤーにある程度操作させてからシステムを説明するあたりは、思いの外よく出来てたな。

更に新規な部分もあるんだ。
パーティーがカブン制になってて、通常ユニットを配置するところがカブンというグループになってる。
このカブンには、最大アタッカー3人、サポーター5人を配置できるようになっていて、5カブン合わせて、アタッカーだけで最大15人も戦闘に参加させられる。
これは目新しかったな。
ダンジョンの中は実は割と単調なんだけど、キャラを育てる楽しみがそれを打ち消して余りあるほどだった。
キャラクターは人形に魂を宿して創るのだが、この魂に優劣があって、あとから手に入る優秀な魂を使えば、より強いキャラを育てることも出来る。
しかも、初期のキャラをサポーターに回すことで、いままでの努力を無駄にさせないあたりは上手いな。
いつまででも遊んでられる感じがしてたよ、ずっと。
もちろん、ラジオ聴いたり、スクワットしたり、他ごとと組み合わせての話だけれども。
しかも、これだけ育てて、楽すぎって感じのバランス取りでもないんだよな。
かなり骨のあるゲームだった。

作りはすごく安っぽいんだけど、そんなこと全然気にならなかった。
一枚絵なんか最後に一枚出てくるだけで、他に何にも無い。
それでも全然OK。
ダンジョンRPGはこういうので良いんだな。
久々に素晴らしいゲームに出会ったよ。
お話も意外と面白かったのだが、それはまた別に書く。


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